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2004 年度 実績報告書

糖尿病危険遺伝因子の分子疫学研究

研究課題

研究課題/領域番号 16590863
研究機関山形大学

研究代表者

大門 眞  山形大学, 医学部, 助教授 (20241698)

研究分担者 加藤 丈夫  山形大学, 医学部, 教授 (90194828)
キーワード関連解析 / 単塩基多型 / ABCA1 / ハプロタイプ / デイプロタイプ解析 / 糖尿病
研究概要

2型糖尿病の病因にはカロリー及び脂質の摂取過多、肥満及び運動不足等の生活習慣因子の他に遺伝因子も関与している。遺伝形式の研究から病因遺伝因子は多岐にわたる(多因子遺伝)ことが分かっているが、私達は、この多岐にわたる遺伝因子の幾つかを見つけることを目的として、先に120遺伝子398単塩基多型(SNP)を対象とした、2型糖尿病と正常耐糖能者を症例対照とした関連解析を行った。その結果、6個の遺伝子の7個のSNPを候補SNPとして絞り込んだが、これらの遺伝子についてさらに解析した。【方法】2型糖尿病症例(DM)148名及び正常耐糖能症例(NGT)227名を用い症例対照研究を行った。先の研究で病因遺伝子候補となったABCA1(ATP-binding cassette transporter A1)について、5‘上流から最後のエクソン50までの遺伝子全長にわたり34個のSNPを抽出して解析し、さらにハプロタイプ及びデイプロタイプ解析も行った。【結果】13個の連鎖不平衡ブロック(LD block)が認められた、その内の5'端にあるLD blockで有意なハプロタイプの分布の違いが認められた(NGT vs.IGT+DM:overall p=0.0180;NGT vs.DM:0.0001).さらには、フィシャー解析(NGT vs.DM)にて本LD blockのハプロタイプ2が有意に糖尿病のリスクになっていることが示された(OR:2.53,95%CI:1.62-4.12.p=0.0001)。また、デイプロタイプ解析でもハプロタイプ2を含む遺伝子型が有意に糖尿病のリスクになっていることが示された(OR:2.59,95%CI:1.48-4.54.p=0.0013)。上記より、ABCA1はDMの危険遺伝因子である可能性が高いと思われた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Association of the ABCA1 gene polymorphisms with type 2 DM in a Japanese population2005

    • 著者名/発表者名
      Makoto Daimon
    • 雑誌名

      Biochemical and Biophysical Research Communications 329

      ページ: 205-210

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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