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2004 年度 実績報告書

アディポネクチンの代謝症候群への応用-高発現トランスジェニックマウスの解析より

研究課題

研究課題/領域番号 16590897
研究機関久留米大学

研究代表者

山田 研太郎  久留米大学, 医学部, 教授 (10191305)

研究分担者 小田辺 修一  久留米大学, 医学部, 助手 (70194553)
高根 直子  久留米大学, 医学部, 講師 (70261071)
中山 ひとみ  久留米大学, 医学部, 助手 (20368955)
高田 和奈  久留米大学, 医学部, 助手 (30368956)
栗田 弥生  久留米大学, 医学部, 助手 (40368957)
キーワードアディポネクチン / トランスジェニックマウス / 代謝症候群 / 肥満 / 高脂血症
研究概要

Serum amyloid P component promoterを用いて,全長ヒトアディポネクチンを肝において発現する3系統のマウスを作成した。血中アディポネクチン濃度は,高発現系は野生型の約5倍,中発現系は約3倍,低発現系は約1.2倍であった。通常の飼料では40週齢まで有意の体重差は認められなかったが,高脂肪高ショ糖餌で飼育すると,アディポネクチン発現量に応じて体重増加が抑制され,30週齢雄性マウスの体重は,高発現系32.2±0.8g,中発現系43.6±1.7g,野生型51.3±1.4gであった。雌性マウスにおいてもそれぞれ24.4±0.7g,32.2±2.2g,39.3±1.3gと,有意の体重増加抑制が認められた。一方,低発現系マウスの体重は野生型と差がなかった。高発現系マウスは高脂肪高ショ糖餌下においても内臓脂肪量が少なく,血中コレステロールおよびトリグリセリド濃度も有意に低値であった。摂餌量は高発現系と野生型の間で明らかな差は認められなかったが,高発現系マウスは野生型より直腸温が高く,酸素消費量も上昇していたことから,基礎代謝の亢進が体重差をもたらしたと推定される。しかし,db/dbマウスへのヒトアディポネクチン遺伝子導入は,有意の体重増加抑制を示さなかった。KKマウスへのバッククロスによる遺伝子導入は第5世代まで進行し,表現型の解析を行える状況となっている。肝および脂肪組織における遺伝子発現は,マイクロアレイ法によるスクリーニングで変動がみられた遺伝子について,real-time PCRにより検討中である。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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