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2004 年度 実績報告書

トロンボポエチン非依存性の巨核球成熟を担う細胞内分子機構の系統的解析

研究課題

研究課題/領域番号 16590922
研究機関筑波大学

研究代表者

小島 寛  筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 助教授 (10225435)

研究分担者 金子 新  筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 講師 (40361331)
キーワード巨核球 / 血小板産生 / 胞体突起形成 / 情報伝達系
研究概要

巨核球から血小板が産生される細胞学的メカニズムに関しては、巨核球が胞体突起を形成しその先端が断裂することによって血小板が産産されるという仮説が有力である。トロンボポエチン非依存生に進行する胞体突起形成の分子機構を明らかにすることが本研究の目的であり、平成16年度は以下の3点を検討した。
1.生内における巨核球胞体突起形成の観察
実際に生体内で巨核球胞体突起形成が観察されるか否かを知るために、マウスに抗血小板抗体を投与し、血小板回復期の骨髄中巨核球を、共焦点顕微鏡、電子顕微鏡によって観察し、生体内における巨核球胞体突起形成を証明した。
2.巨核球胞体突起形成に関与する細胞内情報伝達物質の検討
巨核球胞体突起形成能を観察するために、(1)マウス骨髄細胞から精製した巨核球を無血清条件下で培養する、(2)マウス骨髄造血幹細胞(c-kit+,Lin-)を、トロンボポエチン存在下で培養し巨核球へと誘導する、という2つの実験系を用いた。阻害剤を用いた検討より、何れの実験系を用いた場合においても、p38MAPK, calpain, PKCが、胞体突起形成に関与する可能性が示唆された。今後、これらの情報伝達物質が巨核球胞体突起形成に如何にして関与するかを、造血幹細胞に遺伝子導入をする実験系(下記#3参照)を用いて確認する予定である。
さらに、apoptosisが胞体突起形成に関与するか否かを検討したが、生体内および培養系での巨核球胞体突起形成に伴い、apoptosis関連タンパクが活性化されることはなかった。
3.遺伝子導入巨核球観察のための実験系の確立
平成17年度以降は、造血幹細胞にレトロウイルスベクターを用いて細胞内情報伝達物質遺伝子を導入し、巨核球に分化させた時のphenotypeを解析する予定であり、現在、効率的に遺伝子導入を行うための実験系を確立している。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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