研究課題/領域番号 |
16590945
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
長井 一浩 長崎大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (30304942)
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研究分担者 |
對馬 秀樹 長崎大学, 医学部・歯学部附属病院, 助手 (70359959)
宮崎 泰司 長崎大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (40304943)
朝長 万左男 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (40100854)
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キーワード | side population cell / bone marrow / myelod splastic syndrome / aplastic anemia / paroxysmal nocturnal hemoglobinemia / stem cell / hematopoiesis |
研究概要 |
(1)骨髄異形成症候群(MDS)/再生不良性貧血(AA)/発作性夜間血色素尿症(PNH)症例骨髄中のSP細胞の純化定量・形質解析 臨床症例の骨髄検体より得られた骨髄単核球を用いて、Hoechst33342で染色後、UVレーザー照射によって長波長(675nm;Hoechst-Red)と短波長(450nm;Hoechst-Blue)で展開してSP細胞を定量解析した。対象は現在までのところ、MDS 8症例、AA 4症例、AML 6例、健常人 3例の解析を実施している。その結果、骨髄単核球中のSP細胞画分比率は、健常人で0.06〜0.7%、MDS 0〜2.63%、AA 0%、AML 0〜1.07%であった。 現在、同様の検体を用いて、CD34、CD38、CD133、ABCG2の発現解析を進めている。 (2)MDS/AA/PNH症例骨髄中のSP細胞における異常クローン解析 先に述べた臨床検体のうち、染色体異常(-7,+8,5q-,12q-等)を有する症例由来のものにつて、高速セルソータを用いて、SP細胞集団およびその亜集団を純化・分取した。現在、各細胞画分における異常クローンの存在を、それぞれの染色体異常を検出しうるプローブを用いたFISH法によって解析中である。 (3)MDS/AA/PNH骨髄中SP細胞の増殖・分化能 分取したSP細胞およびその亜集団の細胞を、マウス骨髄間質細胞株MS-5とのin vitro共培養系において長期培養を行っている。LTC-1CおよびCobblestone area forming cell (CAFC)アッセイによる、これらの細胞のin vitroにおける機能解析を実施中である。また、形成されたコロニーやCA構成細胞の、各種形質、細胞周期、clonalityを同時に解析している。更に、in vivo機能解析を実施すべく、NOD/SCIDマウス移植系を確立したので、今後、この方面のデータを集積してゆく。
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