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2005 年度 研究成果報告書概要

再生不良性貧血及び関連造血不全疾患における変異クローン発生機序

研究課題

研究課題/領域番号 16590949
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 血液内科学
研究機関熊本大学

研究代表者

堀川 健太郎  熊本大学, 大学院・医学薬学研究部, 助手 (40322309)

研究分担者 川口 辰哉  熊本大学, 医学部附属病院, 助教授 (50244116)
研究期間 (年度) 2004 – 2005
キーワード再生不良性貧血 / 造血不全 / 変異クローン / HPRT / MDS / PNH
研究概要

発作性夜間血色素尿症(PNH)における免疫機序による造血障害、骨髄異形成症候群(MDS)/白血病の合併、さらにはPIG-A変異クローンの発生などは再生不良性貧血(AA)でも共通して認められることから、我々がPNHで見出した"変異クローンが発生しやすい造血環境"がAAでも病態発生に関与する可能性が想定される。また、MDSにおいても免疫学的機序による造血障害や白血病クローンの高頻度出現など、AAやPNHと緊密性が高い。その一方でこれらの疾患では晩発性のクローン性疾患(PNH、MDS、acute leukemia)の合併が新たな予後因子となり解決すべき課題となっている。そこでPNHで観察された好変異造血環境がAAをはじめとする造血不全疾患でもクローン性疾患発生機序に関与しうるかについて検討した。
好変異造血環境を検索するため、AA患者末梢血リンパ球を、チオグアニン含有培地で2週間培養しHPRT変異コロニーを検出しようと試みた。その結果AA患者5例中全例でコロニー形成は認められなかった。骨髄造血前駆細胞においては3例中1例にわずか1コロニーが形成されたのみであった。また、MDS患者末梢血および骨髄前駆細胞でもコロニーは形成されなかった。こうした事実によりAAやMDS患者造血環境にはPNHに比較し、コロニー形成を阻害する何らかの因子が存在すると考えられた。変異クローン好発の実証は不可能であったが、コロニー形成能の低下は、内因性の造血能低下を示唆していると思われた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Immunoselection by natural killer cells of PIG-A mutant cells missing stress-inducible ULBP2006

    • 著者名/発表者名
      Hanaoka N, Kawaguchi T, Horikawa K, Nagakura S, Mitsuya H, Nakakumia H
    • 雑誌名

      Blood 107

      ページ: 1184-1191

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] Immunoselection by natural killer cells of PIG-A mutant cells missing stress-inducible ULBP.2006

    • 著者名/発表者名
      Hanaoka N, Kawaguchi T, Horikawa K, Nagakura S, Mitsuya H, Nakakuma H.
    • 雑誌名

      Blood 107

      ページ: 1184-1191

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 2007-12-13  

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