研究課題/領域番号 |
16590957
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
木村 貴文 京都府立医科大学, 医学研究科, 助手 (30275193)
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研究分担者 |
薗田 精昭 関西医科大学, 医学部, 教授 (60206688)
池原 進 関西医科大学, 医学部, 教授 (90108986)
嘉数 直樹 京都府立医科大学, 医学研究科, 助手 (20264757)
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キーワード | 造血幹細胞 / 異種間移植 / フローサイトメトリー |
研究概要 |
ヒト造血幹細胞による長期造血・免疫系の再構築を目指して、約120匹のC57BL/6マウスあるいはBDF-1マウスをレシピエントとしたヒト骨髄細胞の移植を行った。 その結果、すべてのマウスで9ヶ月以上に亘り、骨髄腔内でのヒト造血の維持を確認している。ヒト造血細胞の比率は、フローサイトメトリーにて0.2-1.5%であることが確認されている。また、移植を受けたマウスにおいて、明らかな移植片対宿主反応(GvHD)の兆候を認めておらず、われわれが選択した移植法である「骨髄腔内直接注入法」が、GvHDを回避するために有用な手段であることが強く示唆された。 また、「骨髄腔内直接注入法」によってのみ証明可能であるヒトCD34陰性造血幹細胞の特性についても、一部の実験で、NOD/SCIDマウスをレシピエントとする移植によって、これまで最も未分化であるとされてきたCD34陽性造血幹細胞とは異なるものであることを発見し報告した。 加えて、現在臨床の場で応用されている「免疫磁気ビーズ法によるCD34陽性造血幹細胞の純化」によって、ヒトCD34陽性造血幹細胞の増殖・分化の能力が一部損なわれる可能性のあることも見出し報告した。 これまでの移植実験によって明らかにしてきたヒト造血幹細胞の特性を踏まえて、C57BL/6あるいはBDF-1マウスをレシピエントとした移植方法の改善について検討を加え、長期に亘ってヒト造血細胞比率がさらに高いレベルで維持可能な異種間移植系を確立していく予定である。
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