研究課題/領域番号 |
16591026
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
酒井 規夫 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (30314313)
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研究分担者 |
沖永 剛志 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (30362734)
谷池 雅子 大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (30263289)
大薗 恵一 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (20270770)
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キーワード | 二分脊椎 / 催奇性薬剤 / スクリーニング |
研究概要 |
初年度は、二分脊椎に対する高感受性のマウスの導入、選択と妊娠マウスにおける薬剤投与による影響を調べた。 1)二分脊椎に高感受性のマウスの選択;WntレセプターLrp6のノックアウトマウスと、Pax-1ノックアウトマウスを、SPF化を行い動物実験室に導入した。Lrp6のノックアウトマウスにおいては、ヘテロ同士の交配におけるホモのマウスにおいて、薬剤投与しない状態での二分脊椎の発症率を観察し、約40%に認めるこどが判明した。(分担;酒井) 2)妊娠マウスへの薬剤投与;上記のヘテロマウスと正常マウスを交配させ、妊娠の確認できた雌マウスに本年は抗痙攣剤であるカルバマゼピン、バルプロ酸を種々の量で投与して新生仔における二分脊椎の発症率を観察した。しかしながら二分脊椎の発症率は少なく、投与方法、投与量について更に検討する予定である。(分担;酒井、沖永) 3)新生仔の表現型の解析;Lrp6のノックアウトマウスにおいては、ヘテロ同士を交配させた雌マウスにおいて、約40%の確率で二分脊椎を認めたため、この妊娠マウスに葉酸投与を行うことにより、その影響を調べた。解析匹数が少ないため、更に検討を要するが、葉酸投与群において二分脊椎の症状が軽減している傾向が見られたため、更に検討を続ける予定である。ヘテロマウスに対するカルバマゼピン、バルプロ酸を種々の量で投与した群における解析は出生数が少ないこと、表現型が弱いために観察方法なども改良を要すると考えられ、次年度の検討課題である。
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