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2004 年度 実績報告書

ラットを用いた成長ホルモン投与による新生児慢性肺疾患治療効果の解析

研究課題

研究課題/領域番号 16591071
研究機関北海道大学

研究代表者

長 和俊  北海道大学, 病院, 講師 (10312365)

研究分担者 岡嶋 覚  北海道大学, 病院・医員 (50374385)
内田 雅也  北海道大学, 病院・医員 (40374384)
上田 恵子  北海道大学, 病院・医員 (30374383)
キーワード新生児 / 慢性肺疾患 / エンドトキシン / ラット / 成長ホルモン / 動物モデル / 低出生体重児
研究概要

妊娠ラットを用いて,LPS羊水腔内投与を行い,新生ラットに慢性肺疾患実験モデルを作成した.交配により妊娠期間が確定している妊娠21日のラット(WKAH)の羊水腔内にLPS(1μg)を投与(対照群には同量の生理食塩液を投与)し,投与後24時間に帝王切開にて新生仔を娩出させ,里親ラットによりroom airで飼育した.各日齢(1,3,7,14,21,45,60)における肺構造変化を,Morphometryを用いて解析した.LPSを用いた群では,肺胞表面積減少,肺胞数減少,肺胞半径拡大が認められた.これらは,日齢7より著明となり,日齢60も持続した.結果としてfewer and larger alveoliを呈した.光顕像では,LPSを用いた群で,肺胞2次中隔の減少が認められたが,肺胞破壊像は認められず,弾性膠原繊維の量や分布にも差を認めなかった.LPSを用いた群では,肺胞破壊の所見は認められず,肺胞の2次中隔が減少している事から,fewer and larger alveoliは,alveoralizationの阻害によるものと推察された.本研究成果を第40回日本周産期・新生児医学会およびXX International Congress of the Society ‘The fetus as a patient'で発表した.
胎児期に暴露されたLPSによるalveoralizationの阻害に対する,成長ホルモンの治療効果の評価を目的に,LPS出生前投与による慢性肺疾患モデルに対して,各種投与量の成長ホルモンを生後に投与し,alveoralizationを有意に回復する最低投与量と,最大効果を得られる最低投与量の検索を行っている.平成17年度は,実験を継続すると共に,LPSによるalveoralization阻害の機序解明を行う計画である.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 1994

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] ラットを用いた慢性肺疾患モデル動物作成実験1994

    • 著者名/発表者名
      上田恵子, 長和俊, 岡嶋覚, 内田雅也, 松田 直, 水上尚典
    • 雑誌名

      日本周産期・新生児学会雑誌 40(2)

      ページ: 241

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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