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2004 年度 実績報告書

サイトカイン誘導制皮膚線維化マウスモデルにおけるコラーゲン合成亢進機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 16591093
研究機関金沢大学

研究代表者

竹原 和彦  金沢大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (50142253)

研究分担者 佐藤 伸一  長崎大学, 医歯薬学総合研究科, 教授 (20215792)
白崎 文朗  金沢大学, 医学部附属病院, 講師 (10313644)
キーワードTGF-β / CTGF / 線維化 / 線維芽細胞 / コラーゲン
研究概要

今年度 我々は主として正常皮膚線維芽細胞におけるコラーゲン合成に対するトランスフォーミング細胞増殖因子β(Transforming Growth Factorβ:TGF-β)及び結合組織細胞増殖因子(Connective Tissue Growth Factor:CTGF)の相互作用について検討を加えた。正常皮膚線維芽細胞のタイプIプロコラーゲンm-RNAはTGF-β刺激により1.5倍に上昇したが,CTGF単独刺激では不変であった。しかしながら,TGF-β及びCTGFを同時に添加した場合には,2.5倍とTGF-β単独刺激と比較して有意な上昇がみられた。
更にこの上昇は,72時間後においては,TGF-β+CTGF群ではTGF-β単独群と比較して更に大きなコラーゲン産生増強作用が認められた。(7倍)
次にTGF-β+CTGFを組み合わせた場合の増強作用を検討する目的で,いくつかのsmad3シグナルの阻害薬の作用を検討したが,これら阻害薬によりCTGFの増強作用は不変なことより,CTGFの作用はsmadシグナルを介さない別のシグナル伝達系の持続的な活性化によるものと考えられた。
更に我々は過去に確立したTGF-β,CTGF皮下投与による皮膚線維モデルマウスにおいても,組織染色にてsmad3の発現が不変である。
以上,皮膚線維化疾患において,CTGFはTGF-βの下流のシグナルであるsmad系の活性化を介して線維化に関与していることが示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Connective tissue growth factor causes persistent proalpha 2(I) Collagen gene expression induced by transforming growth factor-beta in a mouse fibrosis model.2004

    • 著者名/発表者名
      Chujo S, Shirasaki F, Kawara S, Inagaki Y, Kinbara T, Inaoki M, Takigawa M, Takehara K
    • 雑誌名

      Journal Cellular Physiology (in press)

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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