研究課題/領域番号 |
16591111
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
皮膚科学
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研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
宮川 幸子 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (30094626)
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研究分担者 |
浅田 秀夫 奈良県立医科大学, 医学部, 助教授 (60252681)
新関 寛徳 奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (10228124)
猪子 英俊 東海大学, 医学部・基礎医学系・分子生命科学, 教授 (10101932)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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キーワード | 天疱瘡 / 遺伝子多型 / HLA / デスモグレイン / ゲノムワイドスキャン |
研究概要 |
現在のところ、天疱瘡発症感受性遺伝子としてconsensusがあるのははHLA-DRB1,-DQB1のみである。しかしその他にも感受性遺伝子が存在する可能性が示唆されている。そこで尋常性天疱瘡(PV)および落葉状天疱瘡(PF)患者において候補領域解析を行うために特定の領域の単一塩基多型(single nucleotide polymorphism, SNP)を発見することを目的とした。候補領域としてこれまで関連が報告されたHLA分子と結合することが確認されている天疱瘡特異的自己抗原分子をコードする領域であるDesmoglein(DSG) cluster(18q12)を選択した。 DSG cluster内の新規SNP発見のためDSG1、DSG4、DSG3遺伝子における全エクソンおよびその周囲のイントロンの塩基配列決定を施行した。PV患者8名および健常人コントロール8名より採血、抽出したDNAより各エクソンをPCR法で増幅し、直接塩基配列を決定した。16検体よりDSG1に14か所、DSG4に4か所、DSG3に21か所のSNPを見出した。3つの遺伝子に共通してエクソン1、16(DSG1では15に相当)にSNPが見出された。またDSG1、DSG3に共通してエクソン11にアミノ酸置換を伴うSNPを見出したが、T細胞エピトープ部位が予想されるエクソン2から10までの細胞外ドメインをコードするSNPは、DSG1エクソン7に1か所のみであった。このSNPはフランス人、チュニジア人においてPFとの関連が報告されており、今回の検索では日本人患者、対照群ともに確認した。さらにはCaponらが報告したPV関連DSG3ハプロタイプを構成する5つのSNPも今回のサンプルで確認できた。 以上より得られたSNPにつき、これまで収集したラージサンプル(N>160)について検討し、デスモグレイン遺伝子が天疱瘡発症に関与する役割を検証できると考えている。
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