研究課題/領域番号 |
16591133
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
数井 裕光 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (30346217)
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研究分担者 |
池尻 義隆 大阪大学, 医学系研究科, 講師 (30294086)
奥 直彦 大阪大学, 医学部附属病院, 講師 (40346193)
武田 雅俊 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (00179649)
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キーワード | 軽度認知機能障害 / アルツハイマー病 / 認知機能検査 / 頭部MRI / 脳血流SPECT / 記憶 |
研究概要 |
今年度は、健常高齢者(NC)群、軽度認知機能障害患者(mild cognitive impairment : MCI)群、アルツハイマー病(Alzheimer's disease : AD)群に対して記憶検査を含む認知機能検査、頭部Magnetic Resonance Imaging(MRI)、脳血流Single Photon Emission Computed Tomography(SPECT)を施行した。NC群は28名(男性13名、女性15名、平均年齢73.3±4.8歳)、MCI群は28名(男性8名、女性3名、平均年齢71.1±5.3歳)、AD群は5名(男性3名、女性2名、平均年齢65.4±8.6歳)3群それぞれの認知機能検査の結果はMini Mental State Examination(MMSE)の結果は、NC群は27.9±2.1点、MCI群は26.7±1.7点、AD群は19.8±0.8点であった。Wechsler memory scale-Revised(WMS-R)の得点は、NC群では言語性記憶指数102.3±12.9、視覚性記憶指数100.8±9.7、全般性記憶指数101.6±12.2、注意・集中指数95.3±13.8、遅延再生記憶指数96.1±14.0であった。MCI群はそれぞれ84.5±13.1、101.3±11.9、88.9±11.4、108.4±13.6、78.1±21.8、AD群ではそれぞれ、68.5±14.2、66.3±19.2、65.0±14.7、85.5±3.4、51,5±3.0であった。さらにMCI群とAD群はADASも施行したが、その得点はMCI群7.6±2.8、AD群12.0±1.4であった。NC群の中でMRI上、両側前頭葉萎縮および全般性脳萎縮を認めた人が各1例、両側頭頂葉萎縮を認めた人が2例いた。またSPECTで全般性脳血流低下を認めた人が2名いて、これらの人は脳賦活研究のNC群からは除外する予定である。またAD群は他群と比較すると低年齢であるため、より高年齢のADの被験者を参加させる必要がある。来年度はこれら協力者にまず記憶課題をおこない課題施行中の脳賦活の様態を検討する予定である。
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