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2005 年度 実績報告書

分子イメージングによる「がん治療指針・効果予測」に関する基盤的研究

研究課題

研究課題/領域番号 16591193
研究機関金沢大学

研究代表者

森 厚文  金沢大学, 学際科学実験センター, 教授 (90019604)

研究分担者 柴 和弘  金沢大学, 学際科学実験センター, 助教授 (40143929)
絹谷 清剛  金沢大学, 医学系研究科, 助手 (20281024)
西内 巧  金沢大学, 学際科学実験センター, 助教授 (20334790)
小川 数馬  金沢大学, 学際科学実験センター, 助手 (30347471)
吉本 光喜  金沢大学, 医学系研究科, 助手 (00345638)
キーワードシグマレセプター / ベサミコール / SPECT
研究概要

FDGは腫瘍核医学診断において非常に優れた診断薬剤である。しかしながら、投与後早期から尿排泄されるため、膀胱に隣接する骨盤内腫瘍、特に前立腺癌や子宮頸癌の検出は困難である。そのため、FDGに代わる診断薬剤の開発が求められている。前立腺癌にはシグマレセプターの発現が報告されていることから、シグマレセプターをターゲットにした診断薬剤の開発は前立腺癌の診断を行う上で非常に有用であると考えられる。本研究では、脳神経分野において既に検討が進められており、シグマレセプターに親和性を有することが報告されているベサミコール誘導体に着目し、放射性ヨウ素標識ベサミコール(^<125>I-Ves)を合成し、SPECT用腫瘍診断薬剤としての有用性について検討を行った。
シグマレセプターの発現が確認されているヒト前立腺癌細胞(DU145)をヌードマウスの皮下に移植し、実験に用いた。^<125>I-Vesは投与後早期から腫瘍への高い集積を示し、その集積は投与3時間後まで維持していた。また、血中や筋肉への集積は低く、イメージングの指標となる腫瘍血液比や腫瘍筋肉比は良好な値を示し、イメージング剤としての可能性が示された。しかし、腎臓や肝臓などの正常組織においても高集積を示したことから、骨盤領域以外への応用は困難でると考えられた。
今後は他の前立腺癌においても検討を進めると共に、ホルモン療法などの治療効果判定にも利用できるかを検討していく。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Anti-angiogenic therapy and chemotherapy affect ^<99m>Tc sestamibi and ^<99m>Tc-HL91 accumulation differently in tumour xenografts.2005

    • 著者名/発表者名
      Kinuya S, Mori H, et al.
    • 雑誌名

      Nucl Med Commun. 26・12

      ページ: 1067-1073

  • [雑誌論文] Locoreginal radioimmunotherapy with ^<186>Re-labeled monoclonal antibody in treating small peritoneal carcinomatosis of colon cancer in mice in comparison with ^<131>I-counterpart.2005

    • 著者名/発表者名
      Kinuya S, Mori H, et al.
    • 雑誌名

      Cancer Lett. 219

      ページ: 41-48

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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