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2004 年度 実績報告書

ヒト肺癌細胞におけるTopoII標的制癌剤による放射線増感効果の分子メカニズム

研究課題

研究課題/領域番号 16591196
研究機関福井大学

研究代表者

林 幸子  福井大学, 医学部, 助手 (00218570)

研究分担者 松本 英樹  福井大学, 医学部, 助教授 (40142377)
キーワードp53遺伝子 / ras遺伝子 / Human Lung carcinoma A549 cells / DNA topoisomerase II / radiosenssitivity / enhancement effect
研究概要

変異型ras遺伝子を保有する癌細胞は、増殖因子/チロシンキナーゼ型受容体からの増殖シグナルに依存せず、P13キナーゼ/Rafを介した増殖シグナルにより異常増殖し、放射線抵抗性の表現型を呈することが明らかにされている(Grana T.M. et al.: Cancer Res.,62:4142-4150,2002)。そのメカニズムの一つとして、変異型ras/Rafからのシグナルによって活性化されたDNA topoisomerase IIを分子標的とするアドリアマイシン(ADM)或いはエトポシド(VP-16)併用による放射線の抗腫瘍効果増強のメカニズムを、変異型ras遺伝子を保有し、その他の遺伝的背景を同一にしたDNA組換えヒト肺癌細胞及びそれらのヌードマウス移植腫瘍を用いて、明らかにすることを目的にした。
ヒト肺癌A549細胞を用いてtopoisomerase IIを標的とするamrubicin及びその活性代謝体amrubicinolの放射線感受性に対する増感効果をcolony形成法により調べ、同薬剤とADM及びVP-16の4剤について増感効果をD_0 valueで比較した。その結果、4剤とも同等の約1.3倍の増感効果を示した。又、apoptosis及びNecrosisの誘導動態においてapoptosisは単独処理と併用処理とによる有意差が認められなかったが、necrosisは1.3-1.6倍の有意差が認められた。
ras遺伝子及びp53遺伝子以外の遺伝的背景を同一にしたDNA組換えヒト肺癌細胞の作製について、現在、変異型ras(mras)/正常型p53(wtp53)を保有するヒト肺癌A549細胞を作製している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] P53-independent thermosensitization by mitomycin C in human non-small-cell lung cancer cells2004

    • 著者名/発表者名
      Jin ZH, Matsumoto H, Hayashi S, et al.
    • 雑誌名

      Int.J.Radiation Oncology Biol.Phys. 59

      ページ: 852-860

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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