研究課題/領域番号 |
16591224
|
研究機関 | 独立行政法人放射線医学総合研究所 |
研究代表者 |
安藤 裕 独立行政法人放射線医学総合研究所, 重粒子医科学センター・医療情報室, 室長 (20118904)
|
研究分担者 |
国枝 悦夫 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (70170008)
藤井 博史 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (80218982)
塚本 信宏 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 助教授 (20227375)
|
キーワード | Digital watermark / JPEG compression / DCT / Bit swapping / Error correction |
研究概要 |
電子透かしのエラー訂正に必要な機能を洗い出し、エラー訂正技術の基礎検討を行った。以下の3項目について、研究した。 (1)透かしの埋め込み方法、(2)透かしの検出方法、(3)透かしが画質に与える影響 ・研究に使用する画像を収集し、画像データベースを構築した。単純X線、CT画像、MRI画像、核医学画像などについて合計100症例、画像を選定し収集した。 ・処理前の収集画像は、白黒階調を1024〜4096持っており、透かしの研究には適さないため階調変換を行い、白黒256階調に変換し、この画像に電子透かしを埋め込んだ。 ・電子透かしの埋め込みを行うプログラムを開発した。このプログラムは、JAVAで作成した。また、同時に透かし固有情報を検出するプログラムを開発した。さらに、画像処理として平滑化、輪郭強調やJPEG圧縮を透かしを埋め込んだ画像に作用させ、埋め込んだ透かし固有情報がどのくらい、検出できるかを調べた。透かし固有情報の検出率は、すぐに80%を切り、画像処理に強く影響を受けることが分かった。 ・透かしのエラー訂正として以下の方法を考案した。 (1)組織的な画像全面に透かしを埋め込み、局所的なエラーを無視する方法 (2)数学的に冗長性を持たせて透かし情報の誤りを訂正する方法(BCH法) ・デジタル透かしを埋め込んだ画像を、信号対雑音比率で評価し、40dB以上を示す透かし埋込を、評価した。複数の放射線科医による評価で、画質が保たれている画像は、ほぼ40dBを示した。このような信号対雑音比と医師による評価で最適のパラーメーターを検討した。
|