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2005 年度 実績報告書

遠隔画像診断に適した透かしの強度と画質劣化を考慮した電子透かし方法

研究課題

研究課題/領域番号 16591224
研究機関独立行政法人放射線医学総合研究所

研究代表者

安藤 裕  独立行政法人放射線医学総合研究所, 重粒子医科学センター医療情報室, 室長 (20118904)

研究分担者 国枝 悦夫  慶應義塾大学, 医学部, 講師 (70170008)
塚本 信宏  獨協医科大学, 医学部, 助教授 (20227375)
キーワード放射線画像 / 電子すかし / すかし強度 / 画質劣化
研究概要

胸部X線画像と腹部CT画像を対象として、DCT(Discrete Cosine Transform)法とDWT(Discrete Wavelet Transform)法を用いて、電子すかしを埋め込む方法を開発した。DCT法やDWT法では、係数の取りうる値が0または1ではなく、有理数であるため、すかし情報に対応して0/1を埋め込む方法は利用できない。そこで、ある係数に対してレンジRを定義し、このレンジRの前半と後半ですかし情報を判断する方法を考案した。この方法をレンジ法と呼ぶ。
DCT法では、係数を第1次係数C1,1に埋め込むことにした。また、DWT法では周波数軸を等しい帯域幅で均等分割するサブバンド符号化に基づいている.分解された各サブバンドは,分解レベルとLL,HL,LH,HHの周波数での記号を組み合わせて表される。LLは、水平・垂直方向ともに低域通過フィルタリングを行ったものであり、この部分にすかし情報をレンジ法で埋め込んだ。
電子透かしエラー訂正コンピュータを購入し、電子透かしが埋め込まれた画像から透かし情報を検出するプログラムを開発した。DCT法とDWT法を比較すると、非可逆画像圧縮に対する耐性を比較し、DWT法はJPEG2000の非可逆圧縮に強く、DCT法は、JPEGの非可逆圧縮に比較的強い耐性を示した。電子すかし情報を埋め込んだ画像に対して、医師による画質評価では、3段階から4段階のDWT法による電子すかしでは、アーチファクトが強く認められた。
以上より総合的に判断すると、DWT法による階層3〜4のLL成分にRange=8で埋め込む電子すかしが望ましいと考えられた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Improvement of digital starting pattern detection and image evaluation of digital watermarked image2005

    • 著者名/発表者名
      Mizuno Y, Nishio M, Ando Y, Tsukamoto N, Kawashima H
    • 雑誌名

      Proceedings of the 19th International Congress and Exhibition CARS2005, Elsevier ICS1281

      ページ: 1384

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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