研究課題/領域番号 |
16591236
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
内田 政史 久留米大学, 医学部, 助教授 (50168704)
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研究分担者 |
品川 正治 久留米大学, 医学部, 助手 (70279181)
安陪 等思 久留米大学, 大学病院, 助教授 (90167940)
早渕 尚文 久留米大学, 医学部, 教授 (20108731)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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キーワード | CT / Liver / Biliary system / Fusion / Three-dimensional image / Simulation / Navigation |
研究概要 |
平成16年度に続き、肝・胆道疾患で手術適応と考えられる40症例にMD-CTを用いて、高精細画像作成のために、スライス厚0.625-1.25mmでの撮影を行った。造影方法は肝臓では経静脈性、または点滴胆嚢胆道造影併用下に行った。また異なる検査日に施行した通常の経静脈性造影のデータの異時相でのfusion画像の作成も試みた。撮影された画像は再構成して、workstationへ転送し、それぞれ最も描出された脈管系あるいは臓器の三次元画像を、主にMIP (Maximum Intensity Projection)やVR (Volume Rendering)で作成した。simulationでは、必要な情報を含んだ三次元画像を作成した後、この画像をworkstation上で角度や方向を変えて表示し、病変部と周囲との関係を三次元的に表示することにより、治療方法の検討、あるいは手術を行う場合には手技に併せて実際のsimulationをworkstation上で試みている。肝切除を行う場合には、切除肝、残存肝の体積測定なども行なった。navigation画像も基本的には、作成された三次元画像の観察であるが、VR法で作成された三次元画像から、腹腔内に入り込み任意の方向、視野から観察可能な画像を作成した。いずれの症例でも、造影効果が良好なデータであれば、周囲との関係が明瞭に把握できる病変部の三次元画像の作成が可能であり、治療前の検討に役立つことが証明された。 3Dラボとしては、必要と思われる症例の元画像データを転送してもらい、当科にて必要なsimulationとnavigation画像の作成を実際に試みており、転送されたデータからの三次元画像作成は問題なく行えた。再度この画像を転送するシステムの構築として、QT VRで動画データに変換し、viewer上での自由な回転、拡大、縮小などの機能があることからこの動画を再度転送することにより、画像の観察や診断を容易にするsystemの一助として用いられる可能性が示唆された。
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