研究課題/領域番号 |
16591237
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | (財)癌研究会 |
研究代表者 |
伊藤 彬 (財)癌研究会, 癌研究所物理部, 部長 (70012771)
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研究分担者 |
高橋 豊 (財)癌研究会, 癌研究所物理部, 研究員 (40353461)
桧野 良穂 (独)産業技術総合研究所, 計測標準部門量子放射科放射能中性子標準研究室, 室長(研究職) (40357843)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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キーワード | I-125 / 前立腺がん / 標準測定法 / 井戸型電離箱 / 空気カーマ強度 / NIST標準 / 国家標準 / 校正体制 |
研究概要 |
(1)井戸形電離箱による空気カーマ強度測定法の確立(癌研・伊藤) 米国の医療用2次校正施設で校正されている井戸形電離箱を入手して、I-125シードの測定法と誤差の評価法を習得した。I-125シード線源の製造者の精度管理を調査するために、わが国で認可されているシードの製造工場(GE healthcare/Amersham(2004年11月)、および、Bard Brachy Therapy Inc.(2005年11月))を訪問調査した。わが国で認可されているシードに関しては質の高い品質保証・品質管理が行なわれていることが明らかになった。現在、国内では37病院でI-125シード治療が実施されている。患者に刺入されるシードの測定法の日本の標準法(プロトコール)の確立と井戸型電離箱の感度校正の体制を確立することが今後の課題である。 (2)I-125シードの校正法と臨床的質的保証の検討(癌研・高橋) 癌研病院では2004年2月からの約30例の刺入を行ってきた。我々は米国物理学会AAPMの医学物理ガイドラインに準拠し、これまでに臨床で使用する全てのシードを個別に線源強度の測定を行なってきた。その測定シード数は2000を超える。その結果、測定値はメーカーの公称値より、平均2%低いことが分かった。この2%の系統的な差は、NISTにおけるI-125シードの校正の違いに起因していることが判った。 (3)米国NISTよりI-125シード標準線源の入手と相互比較実験(癌研・伊藤、産総研・桧野) 現在、I-125シードの日本の国家標準がないので、I-125シードを米国NISTで空中カーマ強度(μGy/m^2/MBq)を校正した標準線源を導入することを検討した。この標準線源により、井戸形電離箱の感度を校正する計画を立案した。米国国家標準を与えているNISTを訪問(2004年12月、2005年12月)して、日本におけるI-125シード強度測定と校正のために、標準線源の提供とその維持について協議を行った。米国AAPMで実施しているのと同じ手順を導入する方向で検討を進めた。NIST標準I-125線源を導入して、国内の校正機関、前立腺がんシード治療の実施機関との間で相互比較と標準供給の体制確立のための準備を推進した。I-125国家標準の確立と校正体制の整備は、なお、今後の課題であるが、研究と開発の方向を定めた。
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