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2005 年度 実績報告書

乳癌におけるStat5を標的とした分子標的治療および乳癌予防薬開発の可能性の検討

研究課題

研究課題/領域番号 16591267
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

山下 啓子  名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 助教授 (70332947)

研究分担者 岩瀬 弘敬  熊本大学, 医学薬学研究部, 教授 (40211065)
濱口 真帆  名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 臨床研究医 (70381845)
三田 圭子  名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 研究員 (70381895)
キーワード乳癌 / Stat5 / 分子標的治療
研究概要

我々は、様々なヒト乳癌細胞でStat5bのチロシン残基が持続的にリン酸化(活性化)していること、さらにエストロゲンレセプター陽性ヒト乳癌細胞T47Dにおいて、Stat5を抑制することによりアポトーシスが誘導されることを見出した(Yamashita H, et al. Oncogene,2003)。また、T47Dヒト乳癌細胞を用いて、in vitroおよびin vivoでStat5の機能を抑制することによるアポトーシス誘導のメカニズムを検討し報告した(Yamashita H, et al. Cancer Science,2004)。本研究により、臨床材料である乳癌組織におけるStat5の発現を免疫組織化学染色により517例において検討し、臨床病理学的因子との相関の解析を行った。その結果、Stat5の発現はエストロゲンレセプター、プロゲステロンレセプターの発現と正相関すること(それぞれP=0.02、P=0.026)、エストロゲンレセプター陽性乳癌においてStat5発現陽性例は有意に予後良好であること(P=0.0009)を見出した。また、再発時の一次治療としてホルモン療法を単独で施行した70例において、乳癌組織におけるStat5の発現陽性例は有意にホルモン療法が有効であること(P=0.04)、Stat5発現陽性例は再発後の予後が有意に良好であること(P=0.0003)を見出した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Immunohistochemical evaluation of hormone receptor status for predicting response to endocrine therapy in metastatic breast cancer.2006

    • 著者名/発表者名
      Hiroko Yamashita
    • 雑誌名

      Breast Cancer 13

      ページ: 74-83

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] Phosphorylation of estrogen receptor a serine 167 is predictive of response to endocrine therapy and increases postrelapse survival in metastatic breast cancer.2005

    • 著者名/発表者名
      Hiroko Yamashita
    • 雑誌名

      Breast Cancer Res 7

      ページ: R753-R764

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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