研究課題/領域番号 |
16591316
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
神垣 隆 神戸大学, 医学部附属病院, 講師 (20372641)
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研究分担者 |
高瀬 至郎 神戸大学, 医学系研究科, 助教 (00379405)
岩谷 慶照 神戸大学, 医学部附属病院, 医員 (00457079)
中村 哲 神戸大学, 医学部附属病院, 医員 (10403247)
黒田 嘉和 神戸大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (70178143)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2007
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キーワード | 大腸癌 / 樹状細胞 / MHC / CTL / NK / 癌ワクチン / 癌細胞・樹状細胞アロ融合 / 腫瘍免疫 / tumor immunoloey |
研究概要 |
1.大腸癌に対する樹状細胞ワクチンにおける抗原提示法の比較検討とメカニズムの解析 1)マウス大腸癌モデルにおいて樹状細胞ワクチンの抗原提示法として種々の細胞調整法を比較検討し、アポトーシス細胞を用いた樹状細胞・腫瘍細胞融合ワクチンが抗腫瘍免疫活性を誘導するのに最も効果的であることを明らかにした。 2)樹状細胞・腫瘍細胞融合ワクチンでは高い細胞傷害性Tリンパ球(CTL)誘導とインターフェロンγ(IFN-γ)を中心としたTh1サイトカインの分泌が認められることを明らかにした。 2.ヒト消化器癌細胞における抗原提示機能分子とMHC classI分子の発現の解析 1)ヒト消化器癌細胞株を用いて、種々の抗原提示機能分子とMHC classIの発現を遺伝子・蛋白レベルにて比較検討し、その中でもβ_2-microglobulinとLMPの発現がMHC classI発現と有意に相関することを明らかにした。 2)さらに、β_2-microglobulin欠失大腸癌細胞株に正常遺伝子を導入することによりMHC classI発現が上昇することを明らかにした。 3.大腸癌に対するアロ樹状細胞を用いたワクチン療法の確立とそのメカニズムの解析 1)マウス大腸癌モデルにおいてアロ樹状細胞を用いた樹状細胞・腫瘍細胞融合ワクチンが自己樹状細胞を用いた場合に比し、高い抗腫瘍効果を示すことを明らかにした。 2)そのメカニズムとしてアロ樹状細胞を用いた場合には高いCTL活性と同時にNK活性を認め、IFN-γを中心としたTh1サイトカインの分泌が認められることを明らかにした。 3)また、樹状細胞・腫瘍細胞融合ワクチンでは内在性あるいは外来性腫瘍特異抗原ともに、それらを認識するCTL誘導が可能であることを明らかにした。
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