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2004 年度 実績報告書

低重力組織培養法を応用した癌特異的抗癌剤感受性試験の開発

研究課題

研究課題/領域番号 16591325
研究機関九州大学

研究代表者

能城 浩和  九州大学, 大学病院, 助手 (90301340)

研究分担者 中村 雅史  九州大学, 大学院・医学研究院, 助教授 (30372741)
片野 光男  九州大学, 大学院・医学研究院, 教授 (10145203)
小島 雅之  九州大学, 大学病院, 助手 (90380394)
田中 雅夫  九州大学, 大学院・医学研究院, 教授 (30163570)
居石 克夫  九州大学, 大学院・医学研究院, 教授 (70108710)
キーワード癌組織 / 組織感受性試験 / 癌特異的 / 低重力培養 / 腫瘍マーカー / 消化器癌
研究概要

本研究の目的は、低重力培養法を応用して癌細胞に特異的な組織レベルでの抗癌剤感受性試験を開発することである。
以下、本年度の研究計画に沿って結果を報告する。
(1)癌組織培養法の実際と改良:培養液として10%牛胎児血清(FCS)を含むRPMI液を用いてきたが、血清中の腫瘍マーカーの定量性を高めるために培養液の改良を試みた。その結果、2.5〜5%FCSにおいても腫瘍マーカー産生による感受性の評価は可能であった。また、FCSの代わりにインスリンなどを含む無血清培地の使用の可能性を示唆するデータを得ている。
(2)癌組織抗癌剤試験法の実際:胃癌、大腸癌、膵癌の計30症例を実施する計画であったが、胃癌10例、大腸癌10例、膵癌2例の計22例に実施した。薬剤としては5-FUとCDDPを用い、22例中19例において病理組織学的判定が可能であった。
(3)抗癌剤感受性試験とヌードマウス移植癌に対する抗腫瘍効果の相関:ヌードマウス移植膵癌に対するGemcitabineの効果と本感受性試験の相関を検討し、病理組織学的解析において相関が確認された。計画では、胃癌と大腸癌においても同様の解析を行う予定であったが、ヌードマウスへの可移植性が低く、統計学的解析は不完全であった。
癌細胞特異的抗癌剤感受性試験法の開発:低重力培養では腫瘍マーカーの分泌亢進が認められることを見出した。したがって、「腫瘍マーカー分泌量による癌細胞特異的感受性試験」という新たな感受性試験の可能性を検討することが本研究の主目的であるが、本年度は、胃癌6例、大腸癌6例、計12症例中11例の腫瘍マーカー測定が可能であり、抗癌剤による腫瘍マーカーと病理学的感受性評価は正の相関を示し、本感受性の可能性が確認された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] A novel histoculture drug response assay with a simulated microgravity culture system2004

    • 著者名/発表者名
      Nakamura K. et al.
    • 雑誌名

      Preclinica 2・5

      ページ: 1-8

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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