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2004 年度 実績報告書

膵癌の転移浸潤におけるシグナル伝達系の解明

研究課題

研究課題/領域番号 16591336
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

竹山 廣光  名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 助教授 (00216946)

研究分担者 真辺 忠夫  名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 教授 (80127141)
山本 稔  名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 助手 (70347417)
岡田 祐二  名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 講師 (10305550)
若杉 健弘  名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 助手 (30374151)
坂本 雅樹  名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 助手 (20381791)
キーワードAP-1 / MT-21 / pancreas cancer
研究概要

「膵癌の転移浸潤におけるシグナル伝達系の解明」について、これまでにわれわれが得た結果下に報告する。
ヒト膵癌培養細胞として、高肝転移株群(BxPC-3、SW1990)、非転移株群(CaPan2、PaCa-2)の4種を実験に使用した。
1)4種すべての膵癌細胞株で、AP-1のsubtypeであるc-jun mRNAおよびc-Jun蛋白が発現している
2)AP-1活性は膵癌細胞株間で差があり、肝転移能に関連していると考えられる
3)c-Junのリン酸化酵素であるc-Jun N-terminal kinase(JNK)を活性化することにより、c-Junを活性化させるとされる薬剤MT-21を膵癌細胞に作用させ、AP-1活性の変化をGel shift assayを用いて検証したところ、AP-1活性はMT-21の濃度依存性に上昇した。
4)膵癌細胞にMT-21を作用させて増殖能を検証したところ、MT-21濃度依存性に増殖が抑制された。
5)膵癌細胞にMT-21を作用させて、Matrigelに対する浸潤能をInvasion assayを用いて検証したところ、MT-21濃度依存性に浸潤能が阻害された。
以上より、MT-21がAP-1活性化を介して膵癌細胞の増殖浸潤を抑制することが明らかとなった。
現在は、臨床検体におけるAP-1発現を、免疫組織染色を用いて調べ、実際の症例の転移浸潤とAP-1発現についての関連を検証中である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] MT-21 inhibits the cell growth and invasiveness through AP-1 in pancreatic cancer cell lines2004

    • 著者名/発表者名
      Masaki Sakamoto
    • 雑誌名

      Nagoya Medical Journal 47

      ページ: 1-12

  • [雑誌論文] Glial cell line-derived neurotrophic factor(GDNF) enhances NFκ-B activity and invasive potential in human pancreatic cancer cells2004

    • 著者名/発表者名
      Hiroki Takahashi
    • 雑誌名

      Pancreas 29

      ページ: 22-27

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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