研究課題
MS-RDAによる癌異常メチル化領域の単離 網羅的なDNAメチル化解析を施行し、以下のような結果を得た。2例の大腸癌から計33個のPCR産物を抽出し、33個中、1個がalpha-1-B-adrenergic receptorのexon1とexon2の間のintron領域であることを同定した。残りの32個のPCR産物中、28個のPCR産物はmitochondrial DNAであり、残りの4個はgenome中の存在部位が同定できなかった。大腸癌及び胃癌におけるADRA1B promoter領域のメチル化の頻度 34例の大腸癌の癌DNAではRegion 1とRegion 2にはメチル化は認めないものの、Region 3とRegion 4の両領域に4例(11.8%)でメチル化が認められた。一方、背景粘膜DNAではRegion 1からRegion 4まで全領域にメチル化は認めず、大腸癌ではADRA1B promoter領域のメチル化は癌特異的なものであった。今後の方針 ADRA1B promoter領域のメチル化は、大腸癌では癌特異的なものと考えら得た。さらに、他の消化器癌として胃癌を対象とし、胃癌におけるADRA1B promoter領域のメチル化の頻度とその傾向について、分析する予定である。
すべて 2005
すべて 雑誌論文 (7件) 図書 (1件)
早期大腸癌 9・1
ページ: 72-76
BIO Clinica 20・1
ページ: 74-79
Scandinavian Journal of Gastroenterology 40・7
ページ: 858-861
臨床外科 60・11
ページ: 93-100
Pharma Medica 23・12
ページ: 19-22
Oncology 69・4
ページ: 354-362
Carcinogenesis 26・12
ページ: 2078-2085