研究概要 |
腹腔鏡下胃癌手術におけるセンチネルリンパ節(SN)の赤外光観察(IRLS-SNNS)で、SN同定率、転移リンパ節検出感度を検出し、平成16年までの症例を加えて本法の有用性について検討した。現在64人に施行し、SN同定率100%(64/64)、転移リンパ節検出感度100%(9/9)、正診率100%(64/64)と良好な成績であった。本法の有用性が証明されれば、今後早期胃癌における治療戦略は次のようになる。内視鏡的粘膜切除適応外症例は、まずIRLS-SNNSのもとリンパ流域切除を行ない、SNに転移がなければ腹腔鏡下で局所切除か分節切除を施行する。以上の結果を以下の如く学会で報告した。「Sentinel node navigation laparoscopic surgery with the infrared ray laparoscopy system for gastric cancer. SAGES 2005. Florida, U.S.A. 2005年4月」「Indications for, and limitations of infrared ray laparoscopic sentinel node navigation surgery for early gastric cancer. 6^<th> international gastric cancer congress. Yokohama, Japan. 2005年5月」「赤外光観察による胃癌sentinel node同定の客観化の検討.第16回日本消化器癌発生学会総会.鹿児島.2005年10月」「本当に必要か?センチネル生検胃癌 積極派の立場から.第7回SNNS研究会.金沢.2005年11月」「EMR適応外早期胃癌の治療方針-ESDと腹腔鏡補助下赤外線観察のsentinel node navigation surgery (SNNS)-.第81回日本消化器内視鏡学会関東地方会.東京.2005年11月」
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