研究課題/領域番号 |
16591357
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
齋藤 登 東京女子医科大学, 医学部, 講師 (10225724)
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研究分担者 |
大幸 和加子 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (20277172)
廣澤 知一郎 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (50307550)
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キーワード | 大腸癌 / 細胞接着 / 細胞増殖 / TGF-β / fibronectin |
研究概要 |
大腸癌悪性度評価における分子マーカー発現の研究において、初年度に引き続き、細胞接着および細胞増殖に関する責任因子の同定に取り組んだ。初年度は腫瘍細胞の増殖に関するサイトカインとしてEGF、HGFについて、17年度はTGF-β1と細胞外マトリックス構成分子のうちfibronectinについても対象として検討進めた。 その結果、 1.TGF-β1の大腸癌組織内における発現はリンパ節転移例および静脈侵襲 高度例において有意に高率であった(各々P=0.006、およびP=0.0001)。 2.癌症例の血清TGF-β1値は、非癌症例に比べ有意に高値を示した(P=0.0014)。 3.染色陽性群の血清TGF-β1値213.1±72.3ng/mlは、染色陰性群の血清TGF-β値169.7±56.5ng/mlより有意に高く(P=0.0196)、両者の発現に正の相関を認めた。 4.fibronectin発現に関しては尿中定量法により、悪性度との関連を検討重ねている。 最終年度には遺伝子発現プロファイル解析に進み、深く掘り下げてゆきたい。
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