研究課題/領域番号 |
16591362
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研究機関 | 日本医科大学 |
研究代表者 |
鈴木 成治 日本医科大学, 医学部, 助手 (60333118)
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研究分担者 |
笹島 耕二 日本医科大学, 医学部, 教授 (80158930)
川並 汪一 日本医科大学, 大学院医学研究科, 教授 (70096973)
渡辺 秀裕 日本医科大学, 医学部, 講師 (40191788)
細根 勝 日本医科大学, 医学部, 助手 (10277569)
GHAZIDADEH Mohammad 日本医科大学, 老人病研究所, 助教授 (30190979)
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キーワード | Cancer testis antigen / 能動的免疫療法 / MAGE-A family / MAGE-A10 / TRAG-3 / Monoclonal antibody / in situ hybridization / 定量的マイクロサテライト分析法 |
研究概要 |
平成17年度よりTaxan系の抗癌剤耐性に関与すると報告され、かつ癌胎児性抗原(Cancer testis antigen)として能動的免疫療法の標的となりうるMAGE-A family(特にMAGE-A10・MAGE-A3・MAGE-A6)・TRAG-3等に着目して17年度から18年度にかけて予備実験としてPoly-MAGE-AのMonoclonal antibodyである6C1を使用して免疫組織化学的に遺伝子産物を検出した。胃癌の肝転移症例(異時性・同時性)の約70%に発現し、3年間無再発生存中のStage I症例及びStage II・III症例の各群に比較して有意に発現していることを発見した。MAGE-A10については同遺伝子特異的なMonoclonal antibodyが存在しないため、組織内での遺伝子発現の局在をみるべく同遺伝子特異的cRNAプローブを作製し、高感度in situ hybridizationを施行し、6C1での免疫組織化学的な結果と同様の結果を得た。更に、胃癌原発巣でのMAGE-A10 mRNA発現のみならず、肝転移巣自身の同遺伝子発現が極めて高度に発現していることが証明された。また、AFP産生胃癌が極めて高度にMAGE-A10 mRNA発現していることも判明した。TRAG-3についても特異的Monoclonal antibodyが入手困難なため、同様の検証を施行している。現在、これらの結果と定量的マイクロサテライト分析法の結果と比較検討している。更に、既に定量的マイクロサテライト分析法でDNAコピー数の結果が得られている染色体8q・20q領域に存在するc-Myc・ZNF217・AIB-1についても高感度in situ hybridizationにてこれらの遺伝子発現の局在・程度と現在、比較検討している。
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