研究分担者 |
吉川 麗月 兵庫医科大学, 医学部, 助手 (90319864)
野田 雅史 兵庫医科大学, 医学部, 助手 (30309463)
山村 武平 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (90068510)
玉置 知子 (橋本 知子) 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (10172868)
岡村 春樹 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (60111043)
|
研究概要 |
細胞周期チェックポイント制御を利用して効率的な集学的治療を発展させるべく本研究を行い本年度は以下の実績をあげた。 (1)大腸癌患者に対して在宅外来治療で行っているweekly 5-FU regimenのモデル化5-FUは数十年来癌治療のkey drugであるにも関わらず、至適な投与量・方法が標準化されていない。そこで効率的なregimenを開発することを目的として、まず数式にて効率的なdose-intensificationをモデル化した。次いでin vitroで、様々なweekly 5-FU regimenのcytotoxicityをgrowth curve, flow cytometry, G1/SおよびG2/M期チェックポイントに関わる蛋白発現の変化(p21,cyclin B1,cdc2,14-3-3σ,ARK-1,2など)で評価し、これに相当する臨床的評価を5年無再発健存率・5年生存率・有害事象の発現をエンドポイントとして行った。これより、細胞周期チェックポイント制御に拠ってdose-intensificationをintermittentに加えたdose-dense chemotherapyがモデル化の上で最適と考えられた。本件は現在学会発表準備中である。 (2)遠隔転移の抑制 進行大腸癌患者に対する免疫賦活剤であるサルノコシカケ抽出成分クレスチン併用により遠隔転移、特に肺転移抑制効果が認められたことより、in vitroでプロテインアレイ解析を行い、臨床面でも遠隔転移と有意に相関するマーカーを同定した。本件は2005年米国臨床腫瘍学会(ASCO)にて学会発表した。現在投稿準備中である。
|