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2005 年度 実績報告書

先天性心疾患における細胞成熟度と虚血耐性

研究課題

研究課題/領域番号 16591383
研究機関秋田大学

研究代表者

山本 浩史  秋田大学, 医学部, 助教授 (10270795)

研究分担者 石橋 和幸  秋田大学, 医学部, 講師 (00291617)
向井田 昌之  秋田大学, 医学部, 助手 (30295977)
山本 文雄  秋田大学, 医学部, 教授 (00127474)
千田 佳史  秋田大学, 医学部, 助手 (50400487)
成田 卓也  秋田大学, 医学部, 助手 (60396554)
キーワード心筋 / 虚血再灌流障害 / ナトリウムイオン / 水素イオン / Na / H交換機構 / アミロライド
研究概要

平成17年度の研究計画として成熟心筋の虚血前後でのイオンチャネルおよびイオン交換の生理学的特性を明らかにすることとした。進行の遅れと変更が生じてきている。
ナトリウムの細胞内流入が細胞内カルシウム過負荷を助長し、細胞傷害に働くことは以前より知られている。
1)心筋細胞の形質膜を介するナトリウムイオンと水素イオンの交換(Na/H交換機構)が虚血再灌流障害にどのように関与しているかをラット摘出灌流心モデルで実験を行い検討した。再灌流時にNa/H交換機構を抑制するアミロライドを投与すると心筋保護効果が得られた。このことから細胞外水素イオンの洗い出しと、それに起因する水素イオン移動と交換されたナトリウム流入の関与が考えられた。
2)再灌流時のナトリウム流入が、細胞外水素イオンの洗い出しのみが関与するのか、または再灌流時の好気的代謝復活で産生されたCO2から水素イオンが生じ、その細胞外排出が関与するのかを検討した。再灌流時に無酸素緩衝液で再灌流(5分間)し、その後にアミロライド投与群と非投与群を比較したが、投与群が非投与群に比較し有意に心筋保護効果を有した。このことより好気的代謝の急激な再開が細胞内へのナトリウム流入を惹起する可能性が示唆された。
以上より成熟心筋の虚血再灌流傷害では再灌流時におけるNa/H交換機構の関与が重要であるが、好気的代謝の再開と関連する傷害メカニズムが存在すると考えられた。

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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