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2005 年度 実績報告書

脳梗塞を有する症例に対する脳保護法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 16591391
研究機関浜松医科大学

研究代表者

鷲山 直己  浜松医科大学, 医学部, 助手 (40334982)

研究分担者 数井 暉久  浜松医科大学, 医学部, 教授 (20094203)
キーワードTotal arch replacement / Antegrade cerebral perfusion / Cerebral protection / Cerebral infarction / Edaravone / SEP / Hexanol-lysine / MDA
研究概要

【方法】
交雑犬(雌)を用いて頸動脈アプローチで脳梗塞モデルを作製。全身麻酔下で人工心肺を用いた超低体温下(直腸温20℃)で順行性選択的脳灌流を120分間施行した後に36℃まで復温した。正常犬、脳梗塞犬それぞれラジカット投与群/非投与群で4群(各群のn=5)に分け比較検討した。edaravone投与群には冷却直前と冷却開始60分後にそれぞれedaravone 1.5mg/kgを投与した。評価は中枢神経系機能的評価として体性感覚誘発電位(SEP:somatosensory evoked potential)を測定し、また生化学的評価としてfree radicalによって障害された脂質の過酸化産物であるHEL:Hexanoyl-lysineとMDA:Malondialdehideを血漿で経時的に定量することで行った。
【結果】
脳梗塞犬モデルにおいて復温後のSEPにおけるcentral couduction timeの延長とamplitudeの低下を認め、edaravone投与によるこれらの改善傾向を認めた。また脳梗塞犬モデルにおいて、復温開始後の血漿HELと血漿MDAの有意な増加を認め、同モデルにおけるedaravone投与によるこれらの抑制傾向を認めた。
【まとめ】
脳梗塞を有する脳に対する順行性選択的脳灌流法において、予防的なedaravone投与による脳保護効果が推測された。これは弓部大動脈手術における術後脳機能障害の予防、軽減につながることが推測され、さらなる弓部大動脈手術成績の向上に寄与する可能性があると考えられた。

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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