研究課題/領域番号 |
16591407
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
胸部外科学
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
宮地 鑑 北里大学, 医学部, 助教授 (40281703)
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研究分担者 |
小原 邦義 北里大学, 医学部, 教授 (40075510)
吉村 博邦 北里大学, 医学部, 教授 (40050554)
中島 光貴 北里大学, 医学部, 助手 (70328417)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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キーワード | 心筋機能 / 管血流 / 心筋虚血 / 触覚センサー |
研究概要 |
要旨 背景 局所心筋機能の評価は臨床的には極めて重要である。われわれは正確に局所心筋のstiffness(硬さ)をin situで計測することが可能な針型の触覚センサー(tactile sensor)を開発した。このセンサーで計測された心筋のstiffness(われわれはtactile stiffnessと名づけた)は局所心筋機能の正確な評価の有用な指標となる可能性が明らかとなった。本研究では、心筋虚血モデルを作製して、冠動脈血流の低下した状態での局所心筋のtactile stiffnessを検討した。 方法 心筋tactile stiffness、冠動脈血流量、左心室圧と容量を豚5頭を用いて計測した。正常の心筋tactile stiffnessを計測したのちに、バルーンで冠動脈に狭窄を作製して、心筋tactile stiffness、冠動脈血流量、左心室圧と容量の変化を計測した。 結果 冠動脈血流量を50%と25%に減少すると、収縮末期の心筋tactile stiffnessは著明に減少し、拡張末期の心筋tactile stiffnessは著明に増加した。 結論 局所心筋tactile stiffnessの計測は冠動脈血流の変化に非常に鋭敏で、局所心筋機能の評価法として極めて有用であると考えられる。今後の臨床応用が期待される。
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