• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2005 年度 実績報告書

マイクロサンプリング法を利用した気道被覆液解析による小型肺腺癌の診断に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 16591411
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

渡辺 真純  慶應義塾大学, 医学部, 助手 (90201227)

研究分担者 長谷川 直樹  慶應義塾大学, 医学部, 講師 (20198724)
江口 圭介  慶應義塾大学, 医学部, 助手 (90232941)
藤本 博行  慶應義塾大学, 医学部, 助手 (20338073) [辞退]
小林 紘一  慶應義塾大学, 医学部, 教授 (80051704)
キーワード気管支鏡 / マイクロサンプリング / 気道被覆液 / 肺癌 / プロテオーム解析
研究概要

1)肺癌患者における気管支鏡下マイクロサンプリング法による気道被覆液の採取と遠心法によるプローブからの高濃度ELF回収
肺癌臨床症例15例で気管支鏡下MS法による気道被覆液(ELF)の採取を行った。
プロテオーム解析用に高濃度ELFを回収するためスピッツ内に固定したプローブを遠心しELFそのものをスピッツ内に分離回収する方法を考案した。これにより5μl程度の回収が可能であった。
2)ラットLPS肺障害モデルにおけるELFのプロテオーム解析
LPS投与後のラットではELF中TNF-α(ELISA法)の上昇が確認されている。ELF検体でのプロテオーム解析が可能か検証するために、上記により回収したELFの1μlを用いてサイファージェン社プロテインチップシステムによる解析を行った。同法ではプロテインチップに捕捉されたタンパク質をパルスレーザー照射によってチップ表面からイオン化脱離し飛行させる。その飛行時間から質量数とイオン強度を測定する。プロテオーム解析では31900、47300Da付近に再現性のあるピークが確認された。投与前、生食投与、TNF-α antagonist投与では上記のピークは存在しなかった。Protein bankの検索からこれらピークはTNF-α precursorなどである可能性が示唆されている。
3)肺癌症例ELFからのプロテオーム解析
1)により回収したELFの1μlを用いてサイファージェン社プロテインチップシステムによる解析を行った。陰イオン交換、陽イオン交換2種のプロトコールにより測定した。肺腺癌症例の解析で腫瘍側と健常側を比較したところ腫瘍側ELFでは陽イオン交換で4760、9280、19900、20800Da付近などに健常側では認められないピークを検出した。また、陰イオン交換では5230Da付近にピークを認めた。
本法によりELFからのタンパク質量分析が可能なことが判明したので症例数を増やし解析を続ける予定である。また、得られたピークのタンパクについてその同定を行う予定である

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 末梢小型肺癌の診断における気管支鏡下マイクロサンプリング法の意義2005

    • 著者名/発表者名
      渡辺真純 ほか
    • 雑誌名

      気管支学 27

      ページ: 296-301

  • [雑誌論文] 気管支鏡下マイクロサンプリング法による肺上皮被覆液の解析2005

    • 著者名/発表者名
      渡辺真純 ほか
    • 雑誌名

      気管支学 27

      ページ: 606-610

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2022-01-20  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi