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2004 年度 実績報告書

CGH、マイクロアレイの臨床応用による薬剤耐性悪性神経膠腫の遺伝子診断の確立

研究課題

研究課題/領域番号 16591440
研究機関神戸大学

研究代表者

河村 淳史  神戸大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (00346256)

研究分担者 甲村 英二  神戸大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (30225388)
キーワードcDNA Assay / apoptosis / 分子標的治療 / 薬剤耐性 / 悪性グリオーマ / マイクロアレイ
研究概要

本研究は脳腫瘍、特に薬剤治療耐性を有し細胞死機構に障害が生じた悪性神経膠腫細胞における分子的および遺伝子変化を解析し、さらに各抗がん剤に対する特異的な変化を検出することで薬剤耐性診断の確立、予後に関与する因子の同定することが目的である。脳神経外科の臨床現場でも広く普及している抗腫瘍薬でDNA鎖切断作用、トポイソメラーゼ阻害作用を有すホドフィロトキシン誘導体エトポシドは、これまでの当施設における抗腫瘍薬誘導性アポトーシス実験において樹立悪性神経膠腫細胞T98Gに対し低濃度ではアポトーシスを誘導せず、高濃度にてアポトーシスが誘導されることが判明している。まず第一段階として薬剤耐性獲得神経膠腫細胞株の樹立するため、このT98Gに加え樹立神経膠細胞A172,U251MGなどを培養維持し増殖期細胞1.0x 10^6 cellsを播種、24-48時間後、エトポシドを10μg/ml加えた培地で2時間被曝、更に抗がん剤の添加されていない培地で2週間培養した。この処置繰り返し、種々の濃度の被曝量を設定した耐性細胞株を作製した。第二段階として得られた細胞株に関しては、細胞回収後、各種濃度のエトポシドを投与し、MTT Assayによる細胞増殖の評価、アポトーシス誘導の評価としてDNA Ladderの同定に加え、フローサイトメトリーでの評価、Caspase活性測定による定量化を施行し薬剤耐性を確認した。第三段階として実験結果の再現性を強化するため耐性株の安定化すると共に、更に臨床現場で使用しているACNUに対する薬剤耐性獲得株の作製を試み、恒常的な結果を得る実験系の確立に努めている,また当施設における今年度に手術を施行した症例の腫瘍組織標本の獲得・保管を行い、上記の手技における評価を準備すると共に臨床経過における抗腫瘍薬の効果を比較・評価した。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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