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2004 年度 実績報告書

骨髄間質細胞の神経分化誘導作用と神経栄養効果の検討-パーキンソン病に対する再生医療への応用-

研究課題

研究課題/領域番号 16591456
研究機関和歌山県立医科大学

研究代表者

中尾 直之  和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (30301435)

研究分担者 板倉 徹  和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (40100995)
キーワード細胞移植 / ES細胞 / ドーパミン細胞
研究概要

本研究プロジェクトの達成目標は、中脳ドーパミン細胞の変性をきたすパーキンソン病に対する同細胞の再生・移植療法への応用の可能性を探るために、骨髄間質細胞(bone marrow-derived stromal cells)が有する(1)神経栄養効果と(2)神経分化誘導作用を明らかにすることにある。そこで、平成16年度は骨髄間質細胞が有する(1)神経栄養効果について、特にドーパミン細胞生存維持効果について主として培養実験を用いて検討した。以下に、その結果を要約する。
(1)ドーパミン細胞生存維持効果:骨髄間質細胞の培養から得られた条件培液は無血清培養におけるドーパミン細胞の生存を有意に促進した。また、神経毒である6-hydroxydopamineによるドーパミン細胞障害対する保護効果も培養下において証明した。
(2)移植胎児ドーパミン細胞に対する生存促進効果:胎齢14日のラットの中脳ドーパミン細胞をラットパーキンソン病モデルに移植した。この際、骨髄間質細胞由来の条件培養液で移植ドナー細胞を処置すると、対照群に比べてその生着率が有意に向上した。
以上の結果より、骨髄間質細胞はドーパミン細胞に対してその生存を促進させるなんらかの液生因子を産生、分泌していることが示唆された。今後、これらの液生因子の同定ならびに定量を予定している。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] The ability of human sympathetic neurons to synthesize and store dopamine.2004

    • 著者名/発表者名
      Nakao N et al.
    • 雑誌名

      Experimental Neurology 188

      ページ: 65-73

  • [雑誌論文] パーキンソン病に対する細胞移植治療2004

    • 著者名/発表者名
      中尾直之, 板倉 徹
    • 雑誌名

      脳の科学 26

      ページ: 346-350

  • [雑誌論文] 細胞移植療法2004

    • 著者名/発表者名
      中尾直之, 他
    • 雑誌名

      脳神経外科 32

      ページ: 977-984

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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