研究課題/領域番号 |
16591461
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
松野 彰 帝京大学, 医学部, 助教授 (00242058)
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研究分担者 |
長島 正 帝京大学, 医学部, 教授 (70217991)
藤巻 高光 帝京大学, 医学部, 助教授 (80251255)
中込 忠好 帝京大学, 医学部, 教授 (90198052)
竹腰 進 東海大学, 医学部, 講師 (70216878)
長村 義之 東海大学, 医学部, 教授 (10100992)
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キーワード | 成長ホルモン / 下垂体細胞 / 分泌顆粒 / GFP / chromogranin A / secretogranin 3 / rab3B |
研究概要 |
ラットGHのcDNAは既にATTCより入手済みであった。ラットrab3BのcDNAをラット下垂体組織よりmRNAを抽出し、RT-PCRにより作製した。GHとrab3BのそれぞれのcDNAに対して制限酵素サイトをPCRに付加し組換えを行い、2種類のgreen fluorescent protein(GFP)、すなわち、GHにはYFPを、rab3BにはCFPを融合させた。GH-YFPとrab3Bの組換え遺伝子を、ラット下垂体細胞株であるGH3細胞に導入した。トランスフェクションは、lipofectamineを用いて行った。GH-YFPを発現する細胞については、stable cell lineを確立した。その発現を生細胞内で共焦点レーザー顕微鏡下に観察し、確認した。細胞外Kを高濃度にし、Caイオンの流入をおこさせ、GHの分泌をおこさせた。このstable cell lineに対して、rab3B-CFPを一過性にトランスフェクションした。現在、GHの分泌顆粒の細胞内輸送の過程でrab3Bが関与していることを再度確認した。Regulatory pathwayとconstitutive pathwayの両方において、rab3Bの役割を再度確認している。今後chromogranin A、secretogranin 3, carboxypeptidase E, phogrinについても同様の実験を行い、GH分泌顆粒形成過程で、これらのいずれの蛋白も関与していることを明らかにする段階である。
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