研究課題/領域番号 |
16591463
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
川又 達朗 日本大学, 医学部, 助教授 (20234122)
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研究分担者 |
片山 容一 日本大学, 医学部, 教授 (00125048)
越永 守道 日本大学, 医学部, 助教授 (30267067)
前田 剛 日本大学, 医学部, 講師 (70366615)
森 達郎 日本大学, 医学部, 助手 (00318437)
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キーワード | 脳挫傷 / 脳浮腫形成 / ラットモデル / 血液脳関門透過性 / 細胞外マトリックス |
研究概要 |
1.controlled cortical impact deviceを用いて、S-Dラットの頭頂葉皮質に脳挫傷を作成した。 2.MMP活性の評価 脳挫傷を加えたラットをsham群、外傷より3時間、6時間、18時間、24時間後に別け、潅流固定し脳を摘出した。150μlの緩衝液でhomogenateし14000回転で10分間の遠心分離を行い、蛋白濃度の測定をBradford assayでおこなった。50μgの検体を用いゼラチンゲルで電気泳動をおこなった。 Sham群で認められなかったMMP-9活性は3時間より活性が認められ、18時間でピークとなった。 MMP阻害剤であるGM6001の投与により脳挫傷組織のMMP-9活性の抑制が認められた。 3.脳浮腫の評価 作成したラット脳挫傷モデルの皮質挫傷部を採取し、脳比重法で浮腫の評価を行った。ケロシンとブロモベンゼンを用い、グラデイエントカラムを作成し、脳比重を測定し、脳浮腫形成は脳比重の低下で評価した。比重の低下は水分含有量の増加、すなわち脳浮腫形成を表している。 sham群、外傷より3時間、6時間、18時間、24時間、48時間後における皮質脳挫傷部の比重を測定した。 作成12時間でピークを認め24時間まで持続した。本結果より、ラット脳挫傷モデルにおける脳浮腫形成は12時間から24時間で最大になることが明らかとなった。
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