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2004 年度 実績報告書

抗癌剤およびカフェイン封入リポゾームを用いた骨肉腫の治療とテーラーメイド化学療法

研究課題

研究課題/領域番号 16591480
研究機関金沢大学

研究代表者

土屋 弘行  金沢大学, 医学系研究科, 助教授 (40227434)

研究分担者 山本 憲男  金沢大学, 医学部附属病院, 助手 (90332668)
キーワード骨肉腫 / カフェイン封入リポゾーム
研究概要

カフェイン封入リポソームの開発とその体内動態および抗癌剤増強効果について実験を行った.まず,ポリエチレングリコールを付加したリポソームにカフェインを封入することに成功した.リポソームの粒子径は250〜300nmであった.このリポソームの安定性試験を行ったところ,37℃の血清内でリポソームからカフェインの滲み出しは認めず,安定したリポソームであることが証明された.次に,ラットにカフェインリポソームを静注し,その血行動態を調べたところ,通常のカフェインを静注した場合と同様の結果であった.そして,ラット骨肉腫を移植したラットにシスプラチンとカフェインリポソームを静注し抗腫瘍効果を評価したところ,シスプラチンとカフェインを静注した場合と有意な差は認めなかった.有効な結果が得られなかった原因として,リポソームの径に問題があったと考え,粒子径が約150〜200nmのカフェインリポソームを作成した.現在,このリポソームを用いて実験中である.また,現在実験に使用しているカフェイン封入リポソームと同様の調製方法でカフェインの代わりに蛍光色素を封入したリポソームを作成した.このリポソームは自己消光リポソームであり,色素がリポソームに封入されている限り発光しないものである.この蛍光リポソームをラット骨肉腫モデルに静注し,12時間後に取り出した腫瘍に励起光をあてたところ,腫瘍内に蛍光色素の発光を認めた.このことから,カフェイン封入リポソームにおいても,カフェインが蛍光色素と同様に腫瘍内に送り込まれることが予想された.

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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