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2004 年度 実績報告書

遺伝子ノックアウトマウスを用いた骨リモデリングにおける線溶系因子の分子基盤の解析

研究課題

研究課題/領域番号 16591482
研究機関岐阜大学

研究代表者

石崎 明  岐阜大学, 大学院・医学研究科, 講師 (20356439)

研究分担者 小澤 修  岐阜大学, 大学院・医学研究科, 教授 (90225417)
松野 浩之  岐阜大学, 大学院・医学研究科, 助教授 (40273148)
中島 恵一  岐阜大学, 大学院・医学研究科, 助手 (70362150)
キーワード線溶系 / 骨髄 / 骨芽細胞 / 破骨細胞 / 遺伝子ノックアウトマウス / プラスミン
研究概要

線溶系の活性化が骨髄由来の骨芽細胞や破骨細胞に与える影響については、プラスミンが骨髄中のフィブロネクチンやラミニンなどの細胞外基質を溶解することにより、細胞外基質中に捕獲されていた細胞増殖因子が遊離され、これが骨芽細胞や破骨細胞の増殖や分化に影響を与えることが考えられる。そこで、我々は、線溶系各因子の遺伝子ノックアウトマウスを利用して、線溶系の活性化により、骨量がどのように変化するのかについての調査を開始した。
まず、今年度は、この研究の第一段階として、線溶系の活性化と、骨髄前駆細胞から骨芽細胞や破骨細胞への細胞分化の程度、骨芽細胞の骨形成能力、及び破骨細胞の骨吸収能力との間に関連性があるかどうかを明らかにすべく、8〜10週齢の野生型およびプラスミノーゲンアクチベーター受容体ノックアウトマウスから骨髄細胞を抽出し、それぞれの骨髄由来細胞の骨芽細胞や破骨細胞への細胞分化能力、ならびに石灰化能力を確かめた。その結果、骨髄細胞の破骨細胞への分化能力や、その分化後の骨吸収能力については、野生型マウスとプラスミノーゲンアクチベーター受容体ノックアウトマウスとの間に大きな差は認められなかったが、これらの細胞による石灰化能力については、プラスミノーゲンアクチベーター受容体ノックアウトマウス由来骨髄細胞の方が、野生型マウス由来骨髄細胞より高い石灰化能力を有することが明らかになった。これらの結果から、線溶系を介するシグナルが骨代謝を調節している可能性は高く、今後は、その他の線溶系各遺伝子のノックアウトマウスについても調査を続け、線溶系の活性化により、骨量がどのように変化するのかについて明らかにしたい。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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