研究課題/領域番号 |
16591485
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
整形外科学
|
研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
江口 豊 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (00263054)
|
研究分担者 |
裏出 良博 (財)大阪バイオサイエンス研究所, 第2研究部, 研究部長 (10201360)
江口 直美 (財)大阪バイオサイエンス研究所, 第2研究部, 研究副部長 (10250086)
川崎 拓 滋賀医科大学, 医学部, 助手 (50359775)
|
研究期間 (年度) |
2004 – 2005
|
キーワード | 関節リウマチ / L-PGDS / 免疫組織化学染色 / Synovia / Prostaglandin |
研究概要 |
関節リウマチの主な炎症の場である関節滑膜では、炎症性サイトカインとともに、さまざまなプロスタグランジン(PG)やそれらの合成酵素が発現し、その病態に深く関与している。リポカリン型プロスタグランジンD合成酵素(L-PGDS)は、PGH2からPGD2への異性化を触媒する酵素で、レチノイドなどの疎水性低分子の輸送機能など多機能があることが知られている。 我々は、共同研究者が開発したELISA法を用いて、血清と関節液中のL-PGDS濃度を測定した。その結果、血清L-PGDS濃度は関節リウマチ患者で特に高値を示した。免疫組織化学染色法により、L-PGDSは関節滑膜表層細胞に認められ、関節液中のL-PGDS濃度は、血清中のそれより高値を示したことより、RA患者における血清L-PGDSの一部は関節に由来すると推測された。さらに、血清L-PGDS濃度は、血清IgM-RFと強い相関を認めたことから、血清L-PGDS濃度は、RAの新しい疾患マーカーとなる可能性が考えられる。 我々は、L-PGDSのRA診断法につき米国の特許を獲得しており、今後の臨床応用が期待できる。
|