研究課題/領域番号 |
16591498
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
帖佐 悦男 宮崎大学, 医学部, 教授 (00236837)
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研究分担者 |
浜田 浩郎 宮崎大学, 医学部, 助教 (40363593)
坂本 武郎 宮崎大学, 医学部, 助教 (50325742)
北村 和雄 宮崎大学, 医学部, 教授 (50204912)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2007
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キーワード | アドレノメデュリン / 関節炎 / 軟骨細胞 / 滑膜 / 抗炎症 / PAMP / アポトーシシス |
研究概要 |
リウマチ性関節炎を罹患する生体において、アドレノメデュリン・PAMPの血漿中濃度は正常の約二倍でありさらに、関節液内には血漿中濃度と同等のアドレノメデュリンが含まれており組織内分布では滑膜に多量に含まれ、線維性軟骨である半月板および靭帯組織中には存在はするが微量であった。これは主に生体内ホルモンとして作用している可能性が示唆され主に滑膜がその活躍の場であると思われる。 リウマチ性関節炎を罹患する滑膜細胞において、アドレノメデュリン・PAMPの遺伝子発現を確認し、さらに培養滑膜細胞においてアドレノメデュリン・PAMPは、構成性分泌されていること、IL-6の有意な産生抑制作用があることが明らかになり、抗炎症の効果が期待された。そのため関節炎における抗炎症効果をうさぎアジュバント関節炎モデルを用いてアドレノメデュリンを関節内投与したところ、処置後5日目より明らかな関節腫脹の軽減と滑膜組織におけるリンパ球の減少・組織繊維化を認めた。以上より、リウマチ性関節炎においてアドレノメデュリン・PAMPは関節炎を抑制する効果を持つことが証明された。 さらに正常関節軟骨においてアドレノメデュリンは、軟骨細胞質内に多量に分泌顆粒として貯蔵されており、初代培養においてアドレノメデュリンは構成性分泌されており軟骨細胞のアポトーシス-ネクローシスに濃度依存性に影響を与えていることが明らかになり軟骨細胞の増殖にかかわる調節因子である可能性が示唆された。
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