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2004 年度 実績報告書

脊髄性疼痛抑制系におけるジペプチジールペプチダーゼIIIとインヒビターの相互作用

研究課題

研究課題/領域番号 16591503
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

福岡 宗良  名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 助手 (80285204)

研究分担者 大久保 岩男  滋賀医科大学, 医学部, 教授 (80152073)
キーワードジペプチジールペプチダーゼIII / 脊髄性疼痛抑制系 / 脳脊髄液 / 内因性オピオイド / インヒビター
研究概要

【1】DPP IIIの酵素学的検討とインヒビターの検討
1.DPP IIIの酵素学的検討
脳脊髄液において測定されるArg-Arg-MCAを分解する活性が、脳脊髄液中に存在するアミノペプチダーゼ活性の影響を受けず測定でき、その活性が間違いなくDPP IIIであることが確認された。当初計画にある疼痛を伴う各種疾患における脳脊髄液中のDPPIII活性測定が現在進行途中である。
2.インヒビターの検討
合成ペプチドは全部で11種類化学的に合成し、その内、6種類ペプチドに人工的に修飾を加えた。このうち、IVYPW-NH2において、IVYPWと比較し阻害活性が十分に保たれ、また血液を添加したときの分解の半減期が延長することが新たに判明した。将来的に疼痛抑制剤として用いることが可能となった場合この結果は価値あるものと考える。また、脳にはD型アミノ酸が存在することから、IleとValの何れかをD型に変換し、DPP IIIに対する阻害活性を調べたところ、(Ile→D-Ile)の場合は阻害をするが、(Val→D-Val)は阻害を全く示さなかった。これよりN末端のIleが阻害活性の中心であることが、新たに判明した。このペプチドD-IVYPWも疼痛抑制剤として用いることのできる可能性がある。
【2】脳脊髄液内環境におけるDPP IIIとそのインヒビターの相互関係の検討
1.脳脊髄液内におけるDPP IIIとそのインヒビターの薬物動態の検討
2.脳脊髄液内環境におけるDPP IIIとそのインヒビターの相互関係の検討
【2】の研究計画については、ほぼ当初計画が現時点で遂行できたものと考えるが、N末端をD型に変更したペプチドを合成し終えた後には、活性阻害の程度、活性阻害の様式さらには血液や脳脊髄液を添加した場合の実験を行う予定である。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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