細胞寿命延長操作をした細胞と高機能マトリックスを組み合わせた階層的ハイブリッドバイオマテリアルの組織再生効果 これまでに得られた知見・培養技術を用いて、細胞寿命を延長させる操作を行った骨軟骨細胞または骨髄由来間葉系幹細胞をバイオ.マトリックスを足場として複合的に階層化構築させる技術を開発し、in vitroで培養した研究を前年度に引き続き継続して、データーの精度を高めた。 ハイブリッドバイオマテリアルを用いて再生した骨軟骨組織の機能・安定性評価 ハイブリッドバイオマテリアルを用いて再生した骨軟骨組織の対メカニカルストレス(対荷重性)、炎症性サイトカイン反応性など、再生組織の強度、耐用性を検討した。特に、静水圧荷重下や異なる酸素分圧下に細胞や組織を培養した場合のバイオマテリアルの変化については、今後の医療用素材開発に資する重要な知見が得られた。 これらの結果は、1)関節構成細胞の細胞寿命・老化の制御機構と関節変性老化との関連、2)骨軟骨細胞および組織幹細胞(間葉系骨髄幹細胞)の細胞寿命(老化)克服のための新技術の開発、3)組織幹細胞の分化誘導、細胞寿命延長を誘導する高機能バイオマテリアルの開発を行なう上で最重要な基礎的知見である。 これらの知見を研究成果としてまず知的財産として特許にしたのちに、発表のため論文を投稿中である。これらの知見の一部を2006年に特許に出願した。
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