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2005 年度 実績報告書

神経原性肺水腫におけるneuropeptide Yの透過性亢進作用機序の解明

研究課題

研究課題/領域番号 16591532
研究機関名古屋大学

研究代表者

西脇 公俊  名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (10189326)

研究分担者 石川 直久  愛知医科大学, 医学部, 教授 (80109321)
キーワード神経原生肺水腫 / 血管透過性亢進 / Dibutyryl cAMP
研究概要

1.ラビットの神経原生肺水腫モデルの確立は非常に困難であった。
2.神経原生肺水腫モデルの確立が困難であったため、ラビットの部分肺還流標本の確立には着手しなかった。
3.ヒューマンの冠状動脈内皮細胞とヒューマン大動脈内皮細胞を定量して、内皮細胞透過性に対するDibutyryl cAMPの内皮細胞monolayerの透過性に対する影響を検討した。
Dibutyryl cAMP(DBcAMP)はヒューマン冠状動脈内皮細胞monolayerの透過性を用量依存的低下させるが、ヒューマン大動脈内皮細胞には影響がない。透過性抑制作用は内皮細胞内cAMP濃度と関係があると考えられた。
目的:単離した血管内皮細胞のmonolayer透過性に対するDBcAMPの影響を検討した。
実験方法:ヒューマン大動脈内皮細胞(Human Aortic Endothelial Cell, HAEC)とヒューマン冠状動脈内皮細胞(Human Coronary Endothelial Cell, HCEC) monolayerを透過したFITCでラベルされたアルブミン濃度を経時的(1、2、3、4時間後)に測定し、透過性を調べた。DBcAMP(10^<-7>M - 10^<-3>M)をHAEGとHCEC monolayerに投与した後、透過性を測定した。HCEC monolayerに対しては、cAMPの拮抗薬Rp-8-Br-cAMPS前処置後のDBcAMPの影響も検討した。
結果:DBcAMPはHAEC monolayerの透過性には影響を与えなかった。DBcAMPはHCEC monolayerの透過性を用量依存的に低下させ、特に、DBcAMP処置後2時間から4時間で有意差を示した。HCECでのDBcAMPの作用はcAMPの拮抗薬Rp-8-Br-cAMPSの前処置によって部分的に抑制された。
考察:これらの結果から、DBcAMPは同じ内皮細胞でも部位によって透過性に対する影響は異なり、HCEC monolayerに対する血管透過性抑制作用は、細胞内cAMP濃度と関係があると考えられた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Opposing effects of isoflurane and sevoflurane on neurogenic pulmonary edema development in an animal model2005

    • 著者名/発表者名
      Kandatsu N
    • 雑誌名

      Anesthesiology 102(6)

      ページ: 1182-1189

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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