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2005 年度 実績報告書

腰下肢痛の診断治療における硬膜外腔鏡の役割に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 16591559
研究機関自治医科大学

研究代表者

五十嵐 孝  自治医科大学, 医学部, 講師 (40332994)

研究分担者 平林 由広  自治医科大学, 医学部, 助教授 (60228814)
斉藤 和彦  自治医科大学, 医学部, 講師 (30245047)
鈴木 英雄  自治医科大学, 医学部, 助手 (40337324)
瀬尾 憲正  自治医科大学, 医学部, 教授 (40093257)
キーワード硬膜外腔鏡 / エピドラスコピー / 難治性腰下肢痛
研究概要

(1)臨床症例における検討
椎間板ヘルニア,脊柱管狭窄症,Failed back Surgery症候群によって難治性の腰下肢痛を有し,同意の得られた26症例で硬膜外腔鏡を行った.
硬膜外腔鏡は,(1)セルジンガー法を用いてイントロデューサーを仙骨裂孔より硬膜外腔に挿入し,(2)あらかじめビデオガイドカテーテルを装着した細径内視鏡を,イントロデューサーを通して硬膜外腔に挿入し,(3)生理食塩水を注入しながら,硬膜外腔の観察,潅流,洗浄,癒着剥離を内視鏡下で行い,局所麻酔薬とステロイドを投与した.
その結果,(1)過去に腰椎手術を受けた既往のある症例では,既往のない症例よりも高度の癒着が硬膜外腔に存在すること,(2)椎間板ヘルニアを有する例では,ヘルニアおよび神経周囲の結合組織に炎症所見が存在することを内視鏡で確認した.硬膜外腔鏡を行うことにより,対象の大部分で腰痛と下肢痛が軽快傾向を示した.重篤な合併症を認めた症例は無かった.対象を引き続き経過観察して,長期的な成績を検討することとした.
(2)実験動物における検討
セボフルラン麻酔下のブタにおいて,硬膜外腔鏡を行った.ブタ硬膜外腔がヒト硬膜外腔と類似することを確認した.また,手術と薬剤を用いて硬膜外腔の癒着モデルを作成した後に硬膜外腔鏡を行った.薬剤を用いて形成された硬膜外腔の癒着は内視鏡操作による剥離が可能であった.内視鏡操作中の生理食塩水の投与に伴う硬膜外腔の圧力は,癒着モデルでは対照よりも大きい傾向があった.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] Epiduroscopeよりみた硬膜外腔の解剖と硬膜外麻酔の広がり2005

    • 著者名/発表者名
      五十嵐孝 他
    • 雑誌名

      日臨麻誌 25

      ページ: 89-96

  • [雑誌論文] エピドラスコピーに用いる機器2005

    • 著者名/発表者名
      五十嵐孝 他
    • 雑誌名

      医器学 75

      ページ: 114-120

  • [雑誌論文] 硬膜外腔内視鏡による慢性腰下肢痛の治療2005

    • 著者名/発表者名
      五十嵐孝 他
    • 雑誌名

      治療学 39

      ページ: 93-94

  • [雑誌論文] エピドラスコピーの内視鏡所見2005

    • 著者名/発表者名
      五十嵐孝 他
    • 雑誌名

      日鏡外会誌 10

      ページ: 519-523

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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