研究課題/領域番号 |
16591612
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
吉村 力勇 大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 講師 (50285293)
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研究分担者 |
杉村 一誠 大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 助教授 (90187659)
森田 隆 大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 教授 (70150349)
吉田 佳世 大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 講師 (30311921)
吉田 周平 大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 助手 (20363997)
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キーワード | 硫酸転移酵素 / Sult1C2遺伝子 / 遺伝子欠損マウス / 腎嚢胞 / 発がん |
研究概要 |
腎の単純嚢胞は非常に頻度の高い疾患である。遺伝的嚢胞腎とは別に、末期慢性腎不全の腎に見られる後天性嚢胞腎(Acquired cystic disease of kidney ; ACDK)は、発癌との関連においても臨床的に重要な問題である。しかし、これらの嚢胞性疾患に共通した嚢胞化の機序については不明である。我々は、Differential Display法で、マウス硫酸転移酵素Sult1c2遺伝子発現が、嚢胞を2-amino-4,5-diphenylthiazole (DPT)で誘導した場合に、抑制されることを発見した。この遺伝子は細胞外マトリックスにおける硫酸転移に関係すると考えられ、細胞生理学的な面からも腎尿細管の嚢胞化に関して重要であると考えられる。我々の目的は、マウス硫酸転移酵素Sult1c2遺伝子についてノックアウトマウスを作製することにより、細胞レベル、個体レベルで嚢胞形成が促進するかどうか組織学的に解析することである。我々は、マウスSult1C2遺伝子ゲノムをPCRにより増幅し、クローニングした。さらに、ターゲティングベクターの作製のため、マウスマウスSult1C2遺伝子の開始コドンを含むエクソンをネオマイシン耐性遺伝子を挿入した。マウスES細胞(R1)にターゲティングベクターをエレクトロポレーションで導入し、ネオマイシン耐性細胞の中から、サザンブロット解析を行った。その結果、通常のコロニー数(500クローン)からは、相同組み換え体が得られなかった。Sult遺伝子周辺のクロマチン構造などが不活性であることが示唆された。さらに選択を行った結果、2個の相同組換えクローンを得た。現在、マウス8細胞期胚と相同組換え細胞を凝集させ、偽妊娠マウスの子宮内に戻し、キメラマウスを作製しているところである。
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