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2004 年度 実績報告書

NFκB特異的活性阻害剤を用いた腎移植拒絶反応に対する新しい治療戦略

研究課題

研究課題/領域番号 16591622
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

中川 健  慶應義塾大学, 医学部, 講師 (50227740)

研究分担者 宮嶋 哲  慶應義塾大学, 医学部, 助手 (90245572)
篠島 利明  慶應義塾大学, 医学部, 助手 (60306777)
村井 勝  慶應義塾大学, 医学部, 教授 (90101956)
キーワードDHMEQ / 移植 / 虚血再灌流障害 / 急性拒絶反応
研究概要

これまでの研究から虚血再灌流障害に最も敏感な腎臓構成細胞が、尿細管細胞であることがわかっていることから、ヒト尿細管培養細胞であるHK-2を使用し、実験を行った。DHMEQの使用法として、レシピエントへの投与もしくは臓器保存液への添加という2通りが考えられることから、細胞培養器内で正常酸素環境下と低酸素環境下(0.1% O_2,5%CO_2,balanced N_2)でのDHMEQ至適濃度の検討を行った。Tripan blue dye exclusion法による検討で、正常酸素環境下では2μg/mlよりcell viabilityが低下し、IC_<50>は約10μg/mlであった。低酸素環境下では8μg/mlよりcell viabilityが低下し、IC_<50>は約15μg/mlであった。次に細胞培養液を添加した細胞障害モデルを用い、DHMEQ pre-conditioningの影響を検討した。DHMEQはH_2O_2の濃度依存性に細胞障害を増強した。このことは、グルタチオン合成阻害剤を併用した他実験により、H_2O_2刺激に対し、NF-κBをブロックしたことが培養細胞をcell deathに向かわせたものと推測された。培養細胞に対するDHMEQのその他の影響を考慮するため、現在、培養細胞に発現する接着因子等のFACSによる検討を継続中である。また、同時にラット腎虚血再灌流モデルならびに急性拒絶反応モデルによる実験を開始しており、サンプルの採取、各種検討を行っている。次年度は、これらの結果評価ならびに慢性拒絶反応モデルによる実験を開始する予定である。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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