研究課題
基盤研究(C)
臨床試料の解析可及的多数の手術および生検標本として得られる前立腺癌の臨床試料に関してCdc25AおよびCdc25B抗体を用いて免疫組織染色を施行し、その局在と染色度を確認し臨床像と対比を行った。新鮮標本を用いたウエスタンブロット分析においても,免疫組織染色と同様の結果であることが判明した。以上よりCdc25A及びCdc25Bの誘導が悪性度および浸潤度に関係していた。前立腺癌細胞株におけるCdc25のアンドロゲンおよびEGF受容体への関与の同定EGFまたはアンドロゲン投与時のCdc25A及びCdc25Bの誘導、およびそれぞれの受容体との結合状態の経時的変化をウエスタンブロット分析および免疫沈降法により検討し、前立腺癌のアンドロゲン応答とCdc25A及びCdc25Bの誘導が密接に関与していることが明らかとなった。アンドロゲン応答後のPSA上昇に関してCdc25A及びCdc25Bの誘導を介する結果を得て、今後のホルモン不応癌における早期発見マーカーとしての可能性が示された。動物実験による検討ホルモン依存性前立腺癌であるシオノギ癌細胞またはLNCap細胞をヌードマウスに移植し抗アンドロゲン療法を施行することによりホルモン不応性癌を作製した。作成段階においてホルモン不応性癌を経時的に採取し、各々の腫瘍に対して癌組織をCdc25A、Cdc25B、EGFおよびアンドロゲン受容体抗体を用いて免疫組織染色をすることにより染色度とホルモン不応性の度合いと確認した。以上よりin vivoにおいてもCdc25A及びCdc25Bの誘導がホルモン不応癌における早期発見マーカーとしての可能性が示された。
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