研究課題
基盤研究(C)
近年ヒト卵巣組織を免疫抑制マウスに移植して移植組織にヒト卵胞発育が認められたといういくつかのレポートが見受けられる。我々は、正常ヒト卵巣組織を免疫抑制マウスに移植して、その生着と発育を生化学的に解析した。具体的には、移植組織内に発育したヒト卵胞の増殖因子、あるいはステロイド合成酵素の発現を免疫組織化学的に観察した。ホストマウス体内で発育したヒト卵胞のそれらの発現は、人体内の正常サイクルで認められる発現と同様であった。さらに、ホストマウスを近年開発されたNOGマウスに変更することにより、マウス体内でヒト成熟卵胞とほぼ同様の大きさのグラーフ卵胞までの発育がみとめられた。このグラーフ卵胞のステロイド合成酵素の発現は人体内で発育した正常グラーフ卵胞と同様でp-450 aromataseなどの重要んあ酵素が発現していた。さらに、関連する移植実験として、ヒト子宮内膜組織の免疫抑制マウスへの移植系を確立した。移植後ホストマウスにホルモン投与することにより、ヒト子宮内膜の性周期による変化をみちびくことに成功した。さらにこの移植系を展開して、選択的COX-2阻害剤が移植子宮内膜症組織の発育を妨げる機序として、本剤の移植内膜片の血管新生を抑制であることを報告した。
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