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2004 年度 実績報告書

妊娠初期脱落膜局所におけるCD4^+CD25^<bright>制御性T細胞に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 16591647
研究機関富山医科薬科大学

研究代表者

佐々木 泰  富山医科薬科大学, 附属病院, 助手 (60324050)

研究分担者 齋藤 滋  富山医科薬科大学, 医学部, 教授 (30175351)
宮崎 聡美  富山医科薬科大学, 医学部, 助手 (90361956)
酒井 正利  富山医科薬科大学, 附属病院, 助教授 (90242502)
キーワードCD4^+CD25^<bright>制御性T細胞 / CTLA-4 / トレランス
研究概要

本研究は妊娠子宮でのトレランスの維持における制御性T細胞の関与とその制御メカニズムを明らかにすることを目的としている。
妊娠初期脱落膜(人工妊娠中絶、自然流産)、妊娠初期末梢血(人工妊娠中絶、自然流産)、非妊婦末梢血、非妊婦子宮内膜を対象として用い、平成16年度中に以下のI〜IVの検討を行った。I CD4^+CD25^<bright>制御性T細胞(Treg)率とCTLA-4分子の発現に関する検討、II各リンパ球サブセットにおける抗CD3抗体刺激下での増殖能に関する検討、IIICD4^+CD25^-T細胞に対するCD4^+CD25^+T細胞の増殖抑制能に関する検討、IV脱落膜CD4^+CD25^+T細胞の制御メカニズムに関する検討。
これらの検討から、1.妊娠初期脱落膜では妊娠初期末梢血に比してTreg率と細胞表面のCTLA-4分子発現が有意に増加していること(Treg率;21.84±2.92%vs.8.51±2.48%,P<0.0001,CTLA-4;5.20±3.80%vs.0.99±0.77%,p<0.05)、2.自然流産では脱落膜Treg率および細胞表面のCTLA-4分子発現は末梢血と差を認めず、また正常妊娠初期脱落膜に比して有意に低下している(Treg率;7.14±1.85vs.21.84±2.92%,p<0.0001,CTLA-4;3.34±3.18%vs.5.20±3.80%,p<0.05)ことが明らかになった。また、3.抗CD3抗体刺激下では脱落膜CD4^+CD25^+T細胞自身はanergyの状態に陥ること、および、4.抗CD3抗体刺激下では脱落膜CD4^+CD25^+T細胞はCD4^+CD25^-T細胞に対する増殖抑制能を有し、5.その抑制能を発揮するには直接的な細胞接触が不可欠であることも明らかとなった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Decidual and peripheral blood CD4^+CD25^+ regulatory T cells in early pregnancy subjects and spontaneous abortion cases2004

    • 著者名/発表者名
      Y.Sasaki et al.
    • 雑誌名

      Molecular Human Reproduction Vol.10, No5

      ページ: 347-353

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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