研究課題/領域番号 |
16591650
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
吉田 好雄 福井大学, 医学部・附属病院, 講師 (60220688)
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研究分担者 |
黒川 哲司 福井大学, 医学部, 助手 (60334835)
小辻 文和 福井大学, 医学部, 教授 (50153573)
八木原 亮 福井大学, 医学部附属病院, 医員 (00402016)
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キーワード | 卵巣癌 / 転移 / ラミニンペプチド / PI3K / AKT |
研究概要 |
当該研究者らは、ラミニン-1のアミノ酸配合をいくつかの構成ペプチド(機能単位)に分けて、再生医学工学に基づいて生合成した、合成ペプチドの中から、細胞接着活性を持つ分子AG73の卵巣癌細胞への役割を検討した。当科で樹立した浮遊増殖能を有するTAC3細胞に対してAG73ペプチドは、浮遊細胞のspheroid形成を阻害し、抗がん剤をより効率的に作用させる可能性があることが示唆された。AG73ペプチドはsyndecan-1を介して浮遊細胞に接着し、spheroid形成し、接着・浸潤能を増すと報告されている。従ってそれらを阻害することは新たな治療法開発につながる可能性を示唆した。尚これらは日本癌学会、95^<th>American associate cancer research(poster)で発表した。 次に新たに発見されたペプチドであるC16ペプチドが卵巣癌細胞にapoptosisを誘導し、さらた卵巣癌治療に用いられるcisplatinと薬剤相乗効果があることを発見した。またそれらの作用機序はBcl-2/Bax ratioを変化することによりより効果が出すことを発見した。尚これらは日本癌治療学会、96^<th>American associate cancer research(mini-symposium)で発表した。
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