研究概要 |
Sertoli cellでのアンドロゲンの作用の検討とアンドロゲン反応蛋白の単離を行なった。 1)遺伝子発現の検討 マウスのSertoli cell line TM4を用いて先ずDHT添加によるIL1,IL18,AR, ERの発現誘導を経時的にreal time RT-PCR、northern blot analysisにて検討したところ各遺伝子では著明な変化は認められなかった。 2)Sertoli cell lineで変動する蛋白の解析 TM4にDHTを添加/非添加にて48時間後に細胞抽出液をプロテインチップシステムにて解析する。そしてDHT添加により増加する7分子と減少する6分子も同定することができた 3)DHT添加により増加する蛋白分子の単離を試み、現在までにcalgizzarinとmacrophage migration inhibitorを同定した。 先ず、プロテインチップシステムで同定した蛋白の分子量をもとに、2Dゲルを用いてアンドロゲン添加、非添加のSertoli 4)DHT添加により減少する蛋白分子のとしてtranslationally controlled tumor proteinを同定した。 上記と同様に同定単離する。現在、上記の蛋白のセルトリ細胞内での機能開始を開始している。 5)アンドロゲンで増加した分子のヒト相同遺伝子の単離 現在単離した上記分子のヒト相同遺伝子の単離を試みている 6)マウスアンドロゲンレセプターの遺伝子の単離 マウスのアンドロゲンレセプター遺伝子のエクソン4-7をPCR法にて単離を行なうことに成功した。この遺伝子のひとつのエクソンにNeo遺伝子を組み込みhomologous recombinationにて組み替え遺伝の作成をおこなっている。 上記のように現在マウス精巣でアンドロゲンにて影響を受ける分子の機能解析をおこなっている。
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