Intact cochlea標本の作製:蝸牛を含む組織を摘出し接着剤にて固定、周囲を細胞外液にて満たした状態でビブラトームによる切片の作成を試みた。しかしながら、大きく骨が固いモルモット蝸牛からの薄い標本作成は困難を極めた。蝸牛の小さなマウスで試みたが骨が固い成獣についてはやはり薄切が難しいことがわかった。生まれたばかりで骨がまだ柔らかい動物で、かつ電気生理学的にある程度成熟が期待される生後2週くらいのマウス(あるいはジャービル)を用いるのが最も標本を作りやすいことが判明した。 膜イオン電流の測定:Intact cochlea内の有毛細胞、特に内有毛細胞は周囲を支持細胞に囲まれておりパッチクランプにてギガオームシールを作ることにいまだ成功していない状態である。
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